イギリス南部のバースで結成された4人組バンド、ザ・ヘヴィー。その名前に見覚えがなくても、「ペプシネックス ゼロ」のCM『桃太郎』シリーズで使用されている彼らの楽曲“Same Ol’”には聴き覚えがあるのでは。迫力のギター・リフとホーンが絡み合う濃厚なグルーヴにのせて、黒人ヴォーカルのケルヴィン・スワビーが野太く喉を震わせるソウルフルなブルース・ロック・ナンバー。ファンクやR&B、ガレージ・パンク、さらにサイケやヴゥードゥーまで数多のエッセンスが凝縮されたヴィンテージ・サウンドは、2年前にリリースされ、今も世界中で聴かれ続けている最新作の3rdアルバム『The Glorious Dead』で存分に堪能できる。ライヴ・パフォーマンスにも当然定評がある彼らは、先日開催された「Fuji Rock Festival ’14」にも出演。その来日に合わせてTV番組で“Same Ol’”を生披露した直後の4人に、バンドの現在、そして気になる次回作についても話を訊いた。10月に決定した単独来日公演はお観逃しなきよう!
―どうでしたか、日本のバラエティ番組に生出演して曲を演奏した経験は?
ダン・テイラー(G)「シュールだったよね。ただもうシュールだった。朝っぱらからスポットライトをガンガンに浴びてさ」
クリス・エリュール(Dr)「シチュエーションが最高だったよね」
ダン「とりあえず貴重な体験ではあったよ(笑)。わざわざ番組に呼んでもらって、ありがたいことだよ」
―(笑)その先ほど生披露された“Same Ol’”がペプシのCMに使われたこともそうですし、今回フジ・ロックに出演されることもそうかもしれませんが、2年前にリリースされた最新作の『The Glorious Dead』が今も広く聴かれ続けている理由って、自分達ではどこにあると思いますか?
ケルヴィン・スワビー(Vo)「ペプシの件は、本当にラッキーだったよね。あのCMがきっかけで一気に日本で火がついたってこともあるし、あとアルバムの中身そのものに、日本人の心に訴えるものがあったんじゃないかな」
ダン「CMのおかげで、届くべき人達のもとに届けられたというか」
ケルヴィン「そうそう、こういう音楽を求めてた人達のもとにね」