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HAPPY『HELLO』インタビュー

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——『サージェント・ペパーズ(・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド)』しかり、ビートルズのサイケ期ってそれまで聴いてなかったんだ?

Alec「曲単位でちょっとは触れてたんだけど、まだちゃんとは聴いてなかったんですよ。そのときに『サイケなのにこんなにポップなことできるんか!』って思って。ビートルズ最強やなって。録音もヤバいし」

——リスナーとしてもプレイヤーとしてもメンバーの共有密度の高さがものすごく高いと思うし、それがHAPPYのサウンドスケープにある多幸感の源泉だと思うんですね。

Alec「そうっすね。常に自分たちで共有した音楽を、自分たちで鳴らす音楽に昇華したいという思いがあるんで。それも自然なんですけどね。みんながみんな自分の聴いた音楽をほかのメンバーに聴いてもらいたいと思ってる。それでみんなの経験値が上がったら最高やし」

——最初から5人で共有する音楽がある種のユートピアとして存在してるんだよね。それを自分たちの音楽で表現するためにこれはカッコいい、ここからはダサいみたいなラインが言葉にせずとも共有できてるっていう。だから、鳴ってる音の多幸感が作為的なものじゃなくて、どこまでもリアルなんだと思う。

Chew「ああ、うれしいっすね。あと、出会いに恵まれてるんですよ。友だちもそうやし、今のスタッフもそう。いつも面白い人に出会えてるから」

——それはみんなが面白いからでしょ。

Chew「そうなんかな(笑)。京都にいるときからメンバーの誰かの家に集まって曲作りしてたんですけど、スタジオとして貸してくれるライブハウスみたいな場所があって」

Alec「兵庫のLASSONっていう倉庫をライブハウスに改装したところがあって。ホントのガレージっすよね(笑)。そこでみんなで寝泊まりしながら曲作ったり」

Ric「LASSONの人たちがめっちゃいい人で。布団を持ってきてくれて、みんなでフロアで寝て、起きたら演奏して曲を作るっていうことをやってました」

Bob「メンバーの誰かが鳴らしてる音で起きるみたいな(笑)」

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