岡本「で、ここで魅惑の葉っぱ、カスリメティをひとつまみ揉みながら入れます。まあ、レアなスパイスなんで、なかったら入れなくてもいいですけどね。僕の一番この世で好きな吉祥寺のカレー屋さんがカスリメティを仕上げにいっぱい入れるんですよ。僕はそれで知ったんです」
−−なんてカレー屋さんなんですか?
岡本「ピワンっていう、ハモニカ(横丁)にあるカレー屋なんですけど、今、人気が急上昇しまくりで。そこは5人でいっぱいなんですよ。で、座れんの3人だけなんですよ。あとの2人は立って食べるんです」
−−へえ、すごいお店ですね。
澤「(味見しながら)うん、超夏モードやな。うまい」
−−カクテルとの組み合わせ的には?
澤「ばっちりですよ。もうちょっと辛くていいかなって思うけど美味しいっす」
岡本「これはまだ仕上がってないから。さっきの状態で、水を入れて、で、豆を加えて軽く煮込んでいきます」
−−この生地のことはなんて言うんでしたっけ?
岡本「トルティーヤです。これを好きな大きさに広げて。薄すぎず厚すぎずにします」
澤「ピザの一番薄いやつくらい?」
岡本「うん」
−−普段からこんな風に生地から作ったりしてるんですか?
岡本「暇な時はやりますね。これは包んで食べるっていうより、何かつけて食べるって感覚に近いと思います。ディップするみたいな。結構固いんで」
澤「(生地の形を作って)アアーッ! あかん、あかん!」
岡本「何が? ああ……まな板にひっついて固まってる。なかなか難しいね」
澤「難しい。今までで一番難しい。もー、ぼろぼろや。だめや」
岡本「ぼろぼろやな(笑)。まあいいけど」
澤「こういう作業めっちゃ苦手。粘土とか思い出すわ」
岡本「ま、大丈夫じゃない。具も完成したで」
澤「よし、完成!」