NeoL

開く

ジョン・タトゥーロ『ジゴロ・イン・ニューヨーク』インタビュー

ÉÅÉCÉì

ニューヨークの片隅。古書店を廃業したばかりの老齢の男と、花屋で働くそれほどイケメンでもない中年男は、一念発起でジゴロの派遣ビジネスを開業させる。見た目は笑っちゃうくらい華のないコンビなのに、やがて業績は飛躍的に伸び、女性からの依頼の電話が鳴り止まない状態に…。『ジゴロ・イン・ニューヨーク』はあらゆるジャンルの映画でコンスタントに存在感を刻む名優ジョン・タトゥーロが監督、脚本、主演を担った快作だ。また、彼の熱烈なオファーに応え、あのウディ・アレンが“ポン引き”役として、ほぼ全編に渡って出ずっぱりなのも見どころのひとつ。まさに異例づくしの本作について、全ての仕掛人である才人タトゥーロに話を訊いた。

 

−−あなたが監督、脚本、主演を務めた本作、とても楽しく拝見しました。「ジゴロ」と聴くとギラギラした肉食系の男を思い浮かべますが、タトゥーロさん演じる主人公は、そういったイメージとはだいぶ違ってますね。

ジョン「今回、僕がまず思い浮かべたのは、ジゴロでありながら、とても誠実で感じの良い男。この主人公は女性のことが好きで、女性をリスペクとしていて、なおかつ彼女たちを心身共に楽しませる才能を持っている。ダンスもできれば、料理もできるし、手先が器用だからモノづくりも得意。ただ、彼は心のどこかで、恋愛ってものは決して長続きはしないと信じている節がある。だからすぐ隣に愛する女性がいたとしても決して深追いすることはない。そういう男性、いまの世の中に意外と多いんじゃないかな?」

−−どこか草食系にさえ思えるジゴロですね。

ジョン「僕の中では むしろ“サムライ”のイメージだった。周囲の連中には『つまり、カウボーイってことだろ?』と言われたけど、『いや、違う!』って言い張ったよ(笑)。この映画に必要なのは、常に寡黙で、今やるべきことを成し遂げてから次へ行く、みたいな自分を律したキャラだったんだ。そんな彼が少しずつ変わっていくところを描きたかった」

ÉTÉuÇPÅQÉWÉSÉçÉ_ÉìÉX

1 2 3

RELATED

LATEST

Load more

TOPICS