宇宙と芸術をテーマにした展覧会「ミッション[宇宙×芸術]―コスモロジーを超えて」が、東京都現代美術館にて開催中。
同展では、“技術の進歩により身近になっていくリアルな宇宙”と“アーティストが掘り下げていく内的宇宙”の両視点から、宇宙に関する作品や資料約50点を、2フロアにわたって展示している。
会場1階の主な展示は、アートインスタレーション。
本展の目玉の一つである大平貴之のプラネタリウム「夢幻宇宙」(サウンドデザイン:有馬純寿)には広々とした空間にクッションが置かれており、リラックスした体勢で満天の星空を眺めることができる。また、チームラボによる4K映像作品「冷たい生命」をはじめ、宇宙を表現したインスタレーションやCGなどの作品群が見られる。
地下2階の会場には、ペインティング、ドローイング、彫刻を中心に、“リアルな宇宙”と“表現の宇宙”の境界線にあるような作品が揃う。最大の目玉は、高さ19mの滝を表現したチームラボのプロジェクションマッピング作品「憑依する滝、人工衛星の重力」。広々とした空間の中央には人工衛星「だいち2号」の実物大模型が置かれており、上部から降り注ぐ「水の粒子」が衛星の “重力”に引きつけられていく様子が映し出される。
アートインスタレーション、人工衛星やロケットの部品などの宇宙領域資料、宇宙に関わる文学、マンガやアニメーションなどエンターテイメント領域、参加体験型作品の展示やイベントを通して、「宇宙」の新たな可能性を探りたい。
ミッション[宇宙×芸術]―コスモロジーを超えて
会期: 6月7日~8月31日
会場:東京都現代美術館
料金:一般1,300円 大学生・専門学生・65歳以上1,000円 中高生800円 小学生以下無料
時間:10:00~18:00(7月18・25日、8月1・8・15・22・29日は21:00まで)
休館日:月曜日(7月12日は開館)、7月22日
和田ラヂヲ《「人工衛星クラブ」より だいち2号くん》(参考図版)
チームラボ《Universe of Water Particles / 憑依する滝》2013年(参考図版)
チームラボ《Cold Life / 冷たい生命》(書:紫舟)2014年(参考図版)
松本零士《宇宙博物史・火星ホテル》1992-97年 日本宇宙少年団機関紙「L5」掲載 ©松本零士