岩崎「アヴちゃん、柳の下が似合うなあ。待ち人来たらず感がすごい（笑）」
アヴちゃん「私、悲しい女やからね。柳の下で悲しさが倍加するのよ」
岩崎「いい風情だ。アヴちゃんは話してると本当にズバリ正論が出てくるよね」
アヴちゃん「正論しか言えないから極端だって言われる。『その間に答えがあるんだ』って言われるけど、グレーにいいことなんかないから。別れるか付き合うか、生きるか死ぬかじゃないですか。ゾンビなんてできないし、和装と洋服の間はコスプレだもの。グレーな生き方ができなすぎて、逆に憧れる。私はすごくカッコいいこと、すごくカッコ悪いことどちらか極端なことしかできないの」
岩崎「グレーに居られる人は出来ちゃうんだよね。気にしないから」
アヴちゃん「そうなの、日々の生活をね」
岩崎「まあ大丈夫か、で行けちゃうんだよね。それも才能なんだけど」
アヴちゃん「グレーは時間の流れも早いんだろうなって思う。極端に生きてたら毎日何かしら苦しいことも楽しいことも沢山あるから」
岩崎「子どもの時間の感じ方ってまさにそうだよね。人の一生は20歳で折り返すと言われてて、０歳から20歳までの人生と、20歳から死ぬまでって時間経過の感覚がほぼ同じなんだって。20歳までは初めてのことが多いから濃密に感じると言われてる」
アヴちゃん「白黒で生きてると20歳で折り返さないのね」
岩崎「そう、初めてのことが続くから」
アヴちゃん「何個か諦めたらグレーでいけるんだろうけど、私は諦めたくない。そんなの絶対に嫌」
岩崎「嫌だよ」
アヴちゃん「だから白黒にしようって言う」
岩崎「それね、通用する人としない人がいるから」
アヴちゃん「極端に生きると怖いんだってね。私はグレーのほうが怖いわ」
岩崎「濁ってるわけだからね」
アヴちゃん「怖いわ。でも憧れる。弱すぎて強いんだもん」
岩崎「わかる。のれんに腕押し」
アヴちゃん「そうなの、折れないの。ふにゃふにゃだから逆に強度が高い。そういうのは嫌だけど、すごく憧れる」
岩崎「俺は何かを作るとかそういうのに思い入れがない人も好き。そういう人のほうがとんでもないことを言ったりする。グレーの人に曲を聴かせると、思い入れがないからすごく的確なことを言ったりするんだよ」
アヴちゃん「ああ。そうね。そうそう、この間、ものすごく上手にうなぎを打って捌ける職人さんと知り合ったの。蒲焼きも出来るし、特殊な技術だからみんなすごいって言うけど、毎日ぬるぬるしたうなぎを打って手にタコできて、仕事を誇りに思ったこともないんだって。でも私はすごくカッコいいと思う。だって私がその人の職場に乱入したとして、一歩も動けない、何もできないのよ。それってすごくカッコいいわ」
アヴちゃん
ゆかた ￥32,400 /下駄 ￥21,600 （くるり）
半幅帯 ￥10,584 /髪飾り ￥7,344 （撫松庵）
岩崎太整
ゆかた ￥37,800 / 帯 ￥11,664 / 下駄 ￥13,824（撫松庵）
◆お問い合わせ先
・くるり／株式会社 くるり 03-3403-0633
（くるりオンラインショップ http://kururi.net/）
・撫松庵／株式会社 新装大橋 03-3661-0843
（撫松庵公式オンラインショップ http://bushoan.spiral-ec.com/）
