アヴちゃん「気をつけないと頭打つわね」
岩崎「梁が低いんだよね。でも天井はすごく高い。こんな天井も、当時はなかなかないよ」
アヴちゃん「うん、すごく綺麗な家」
岩崎「こんな磨り硝子も、なかなかない」
アヴちゃん「(ドラマ風に)あなた」
岩崎「アヴ子……」
一同笑
アヴちゃん「こういう歴史のある場所で盛り上がれる男の人ってかわいいわよね。男の人の遊び方って、男友達と遊ぶのとひとりで遊ぶのとで全く違うよね。男同士で遊んで、山登りだの歴史だの話してる姿は眩しい。女はあんな話できひんから。仕事とか子どもとか、恋愛とか年相応の話しかできひん」
岩崎「男は一銭も生まない話をするからね」
アヴちゃん「女は何か持って帰りたいのよね。そういうそっと見守りたくなるようなかわいさはいいけど、かわいげがないうえに一銭にもならない男の遊びってほんと面白いわ。まあそもそも私は遊ぶってこと自体が虚しく思えるし、1ヶ月に1回遊ばなくていいくらいなんだけど」
岩崎「アヴちゃんの遊ぶって飲みにいくとか?」
アヴちゃん「仕事をやりきって思い切り疲れた後の1杯が好きなの。今日は羽目を外すぞって決めて、際の際まで行ききって遊ぶの。だから1週間に1回だと羽目を外しきれないというか、浄化された気がしない。でも時々きっちり週に1回くらい遊ばないといけないという感じの人もいて、変わってるなあって思う。人と人の繋がりで出来るものもあるのかもしれないけど、私たちはまず一人で出来るものを作らないと話にならない。でもはじめから人とやらなくちゃいけないとか、それほど人脈が大切なんだって驚く」
岩崎「そうだね、俺も自分の仕事が遊びだみたいな何かに左右されることってあまりないかも。遊んでいいものが出来るならいくらでも遊ぶけど、そうじゃないからね」
アヴちゃん「そうなのよ」