現代のファッション・音楽・デザインに大きな影響を与えた「ストリートカルチャーの礎」こと、藤原ヒロシに敬意をはらった初のモノグラフ「Hiroshi Fujiwara」が発刊された。クリエイティヴ界における「クールさ」の定義を左右するまでの存在となった藤原ヒロシの、様々なジャンルにわたる作品を包括的に集めた 1 冊に仕上がっている。
「ハラジュク」シーンを創り上げた一人として国際的にも名高く、今もなお現代のデザイン／カルチャーに多大な影響を与え続けている藤原ヒロシ。80年代前半、ティーンエイジャーであった彼は Malcom McLaren や Vivienne Westwoodなどとコラボして、当時興味のあったパンクのテイストに、ヒップホップやスケートカルチャーを結合させていくことで、日本の主要なトレンドセッターの一人となっていった。音楽家・プロデューサーとして活躍する藤原ヒロシは、スニーカーデザイナーとしても多くの傑作を残しており、それらはコレクターアイテムとして注目されている。長きにわたって「Nike」とコラボしてきた実績に加えて、自身のファッションラインも発表。東京を拠点にした「Fragment Design」 も彼を中心に活動している。この本には藤原ヒロシの多岐にわたる30 年間のキャリアが盛り込まれており、中には人気のアートやグラフィック作品、スニーカー、商品デザインから自ら作ったパーソナルなアイテムまで、幅広いジャンルの記録が刻まれている。
