—ショウくんは今も一日一曲書くことを続けてるんですか? ショウ「最近はそこまでやらなくても、書こうと思えば書けるようになってきました」
YO-KING「凄いね。ショウが頭1個抜けちゃったから、他の3人もどんどん曲作ったほうがいいのになとは思うけどね」
ショウ「そうですよね。コウキは結構頑張って作ってるんです。俺はギターとタンバリンとクラップハンズで作るんですけど、コウキはスタジオに入って一人でギターからドラムまで録ってるんですよ」
YO-KING「えっ!? そういうヤツなの?」
ショウ「ドラム叩けないから、ハイハットだけ、スネアだけとか4パーツ毎くらいにわけて録ってたりして。家でベースも録ったり。そういうの、やり始めたんです。そもそも初期OKAMOTO’Sの頃は、曲の種を持って来て支えてたのはコウキで、でも3枚ちょい作って枯れてきて(笑)」
YO-KING「あははは! 枯渇!」
ショウ「その時期に俺がグイッと行って、そしたらコウキがまた復活してきて、最近面白いですよ。レイジとハマも絶対書けるからやったほうがいいですよね」
YO-KING「いやあ、ヤツらこそやらなきゃいけないよね」
−レイジくんはヒップホップやダンスのトラックは作ってますよね。 YO-KING「ああ、でもそれもいいと思うよ。OKAMOTO’Sというのは場であって、ザ・ビートルズで言うと『ホワイト・アルバム』的な、それぞれのソロプロジェクトにちょっとメンバーが粉かけるくらいのゴッチャゴチャになるくらいのほうが今はカッコいいと思うんだよね。4人がちゃんと揃わないと出せるような曲じゃないと駄目というんじゃなくて。ポール(・マッカートニー)の“イエスタデイ”だってそうじゃない。レイジだけのラップがあって、それも大きな意味でOKAMOTO’Sみたいな。拡大解釈していったほうが長続きするし。ほら、今ユニコーンが凄いじゃない?」
ショウ「おかしいですよね」
YO-KING「おかしいよ、あのバンド。ああいうヴォーカリストがいるっていうのは凄いいいよね」
ショウ「真心も相当ですけどね(笑)」
YO-KING「まあ、相当だけどね(笑)」
ショウ「でももっと大きく捉えちゃっていいんじゃないっていうのはすごくわかります」
YO-KING「“サマーヌード”に至っては人に演奏任せちゃってるし、アレンジまで任せちゃって、それに俺が乗っかって歌ってるだけだけど真心ブラザーズっていうさ(笑)。そういう解釈。やっぱり音楽を聴いてさ、自由を感じたいんだよね。もちろんいい曲だなあっていうのも感じたいんだけど、こいつら自由で楽しんでるなあっていうのを感じたい」
ショウ「ああ。特にロックバンドはこれとこれとこれしかやらないって方法もあるじゃないですか。シーナ&ザ・ロケッツみたいにコスチュームも決まってるみたいな」
YO-KING「あるある。あれもカッコいいよね」
ショウ「それかどこまで風呂敷広げるのっていう」
YO-KING「クイーン的なね」
ショウ「ビートルズもそうですよね」
YO-KING「ビースティ・ボーイズが最初はハードコアだったのが急にヒップホップやるとか、ああいう感じ」
ショウ「俺たちもそっちのほうが向いてるなって途中から思いました」
YO-KING「向いてると思うよ、絶対」