日本と韓国、ふたつの拠点をボーダーレスに行き来し、確かな人気と実力を培ってきた藤井美菜。韓国の大人気テレビ番組「私たち結婚しました」をきっかけに躍進を遂げた彼女は、いま何を想うのか。先日、リリースされた写真集『Mina Clock』の製作秘話、韓国でのキャリアを通じて学んだこと、そして続々と日本公開を迎える新作映画について、久々の帰国となった藤井にじっくりと話を訊いた。
ー韓国での貴重なショットが満載の藤井さんの写真集『Mina Clock』は、従来の製本されたスタイルではなく、デジタルとしてのリリースなんですね。
藤井「はい、アプリ版です。韓国で『私たち結婚しました』っていう番組をたくさんの人に観ていただけたということもあって、それを観たファンの方々が事務所に『いろんな藤井美菜を見てみたい!』とリクエストしてくださったそうで、どんどん写真集の話が進んでいきました。そんな中で、世界の方々にスピーディーにお届けするにはアプリだったり、電子書籍だったりするのかなと」
(写真:『MinaClock』)
ー写真集のコンセプトやテーマはありましたか?
藤井「どちらかというと、日常感というか、ナチュラル。韓国で生きている自分のライフスタイルを、そのまま映し撮った感じのものが多いですね」
ー生活感あふれるとても素敵な写真集だと思いました。刺繍屋さんでのワンショットとかもすごく可愛くて素敵。
藤井「あの時は、刺繍屋さんに立ち寄って、店の方にいろいろやり方を教えて貰いながらの撮影で、ほんと楽しかったですね。あと、ソフトクリームを食べてるショットとかも『えっ! いま、撮ってるの!?』みたいな(笑)」
ーそういった生活感あふれる写真がある一方、マニッシュのスタイリングが作り込まれたショットもあって、その対比がとても面白いです。
藤井「あのショットは写真館で撮ったんですけど、すごく素敵なところだったんです。この場所の雰囲気と新しい服と、っていうコンビネーションが気分的にも楽しくさせてくれて。そうなってくると、ポージングとかも今までやったことないことができちゃうな、という感じで次々にアイデアが湧いてくる。いま振り返っても思い出深いですし、写真の仕上がりもとても楽しみでした」
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