—小林さんはROMEO’sと立て続けにTHE NOVEMBERSでも出演して。
小林「去年、Charaと一緒に仕事したりしたのとかも含めて、同じステージにものすごくたくさんの人に支持されてる、カリスマというか先人と言われてる人がいて、彼らの表現を見ながら、その表現を見て目を輝かせてるお客さんを同時に見ることができるっていう機会だったんですよね。だからそこに対してまず感動したってことと、何よりブランキーや浅井さんに関しては自分のロックの原体験って言ってもおかしくないので。だから感無量というか、あの日は感情が震えすぎたというか。TELEVISIONもいるし(笑)」
—感情のキャパシティが壊れますよね(笑)。
マツモト「俺もホントに好きだから、祐介がどう思ってるかというより、祐介がベンジーと一緒に歌ってたりするじゃないですか? すごい鳥肌立って」
小林「マンガのページ飛ばしたみたいな(笑)」
マツモト「そうそう(笑)。『なんであいつこんなことやってんだ?大丈夫か?』って」
—(笑)。しかもその翌々日はBorisと対バンし、4月後半は新代田FEVERツアーでKEYTALKとSISTER JETと3マン。こんなバンドいないでしょ(笑)。
一同「ははは」
マツモト「いろんな人が呼んでくれるからうれしいですよ。あんまりジャンルとかシーンとか関係なく」
—吉木さんは直接やり取りすることが多いから、いい面以外の事柄にも直面したりしませんか?
吉木「まぁ、あいだに人が入ってるほうがやりやすいなと思うこともありますけどね」
マツモト「失礼な人とかいるし?」
吉木「それは(苦笑)」
小林「自分たちも含めてね。でも、気にかけてくれる人が増えたとか、『zeitgaist』で流通も自分たちで考えてやってみて、こんなに大変なんだとか、その道のプロがいるってことの理由もわかったし、やらなかったらわからなかったことだから、その経験や繋がりは財産ですね」
—では最後に、今、THE NOVEMBERSはどんなフェイズにいると思いますか?
小林「大きいところでやっていくという態度とか、たくさんの人に届けるんだっていう姿勢みたいなものに責任をとれる状況に今、いるっていうことですね。あとは迎合する形じゃなくて、自分たちのやり方で自分たちの居場所とか成功みたいなものをどうやって掴んでいくかを実行する段階にきたのかなって。独立するまでは、思ってることが誰かに伝わって、なんとなくいいふうになったらいいなと漠然と思ってたんですね。それが何をしたらどうなるとか、何をしないからこうなっていくっていうのを常に考えられるようになったんで、良くなっても悪くなっても、意図してやってることだって受け入れて、たくさんの人に届けに行くことを意識してる時期だと思います」