ーホアン・アトキンスやアンダーグラウンド・レジスタンスといったデトロイト・テクノが好きだって読んだことがありますが、そのへんのシンパシーはどこから来るものなんですか?
ファリス「最初にモデルファイブハンドレッド(※ホアン・アトキンスのソロ名義)の音楽に出会ったときなんか衝撃だったし。メンバー全員ともあのへんの音が好きで、あの世界観全体が好きなんだ」
ー共感という意味ではどうですか?
ファリス「たぶん、いま言った人達が最初に作品を作ってた頃って、作ってる本人達にとってもまったく未知の、ものすごいワクワクする音楽だったと思うんだ。しかも、音によって観客をある方向に導いていくというか……セットが進むにつれて徐々に高揚感だったり、ある種の感覚に導いていくようなところがあって、そこがまた痺れるんだよね。観客の反応に合わせて、音を組み立てながら、その場の空気をひとつにまとめていくところとか、ものすごいワクワクさせられるし」
(中編へ続く)