──では、藤井さんとはそういう話を通じて、”ディスコの神様”のイメージを伝えていった?
tofubeats「いや、その前から藤井さんのインタヴューをいっぱい目にしていて、前知識はあったんです。ジョディの追っかけなんて、明らかに同級生にはいないはず。お会いして確認したら、やっぱりひとりで追っかけしてたそうなんですよ。大阪にジョディが来た時になぜかお風呂セットをプレゼントしたそうなんですけど(笑)、それを持ってジョディがステージで歌ってくれたんですって。めっちゃ、ええ話ですよね! 本当に音楽が好きでないとできませんよ。好きなものだけを探しているから、絶妙なところにおさまる。そういうところに勝手にシンパシーを抱いていたんです。そこまでミュージック・フリークだと知ったのはここ1、2年なんですが、松田聖子さんに曲を頼んだということを知ったときに、この人は本当に音楽が好きなんだと確信しましたね」
──でも、サウンドの核にもなっている“ディスコ”というキーワードについては話しあったりはしたんですよね?
tofubeats「それもなかったんですよ(笑)。最初はミドルテンポの曲を書こうと思っていて、藤井さんにも伝えてあったんですが、いざ出来上がってみたらディスコになっていたので藤井さんも驚いていたと思います。森高さんの時もそうなんですけど、お会いする前はノープラン。10分くらいお話して、そこからじっくり考えてイメージをふくらませていく。それから1、2か月くらい、うんうん悩んでしまうのですが」