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未知のビートを求め、既存の概念を超越するSIMI LAB(前編)

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ヒップホップグループ、SIMI LABの2ndアルバム『Page2:Mind Over Matter』がドロップした。バラエティに富んだトラックと、それぞれのカラーを鮮烈に出したリリックで、物質を超越し、精神世界へとコミットしている作品だ。製作過程の中でメンバー同士の不思議な繋がりを再確認し、より強固な絆を得て、アーティストとしてもう一段階上へと突入した印象。そんな良好な関係性が垣間見える、和気藹々とした雰囲気の中で様々なことを語ってくれた。

ーアルバムタイトルの『Page2:Mind Over Matter』ですが、すごく哲学的なイメージがします。なぜこのタイトルをつけたのでしょうか? 

OMSB「物体を超越する精神、という意味ですね。良い物ができて、それが流行るというサイクルは非常にいいこと。ただ、そのサイクルの流れが今の時代は早過ぎて、飽きたらおしまいという残念な傾向にあると思う。そんな中で、どんな物が心に残るのかと思った時に、心のこもったもので、それが相手に伝わる瞬間に、簡単には消費されない物ができると思いました」

ー他のメンバーは何を超越したと思います?

MARIA「何を超越した?」

Hi’Spec「超越した、突き抜けていることだと思うんですけど。答えになっていない? 俺、最近インタビューされて思うんですけど、うまく答えを返せていないんですよ(苦笑)」

USOWA「人の意図を汲み取れない(笑)。多分、曲のテーマも生きるとか、そういう形のないものじゃん」

Hi’Spec「それだ!目に見えるものじゃない。人と人との縁だったり」

MARIA「今回うちらがやっているアルバムって、精神に語りかけているから。因果応報とか。誰がどうだ、とかではなく、自分の心との向き合いというか」

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