—改めてリンダ・ラヴレースという女性の印象を教えてください。 アマンダ「人に対して信じられないほど寛容で、ある意味とてもストイックだと思います。世間知らず純真な恋人に認められたいと思ううちにどんどん大胆になっていったのではないでしょうか。いったい彼女がどのぐらいの事を楽しんでいたのか、私には分かりません。ただ彼女は友達や子供、幸せな結婚生活が欲しかっただけ。それだけを望んでいたのだと思います」
—この映画にはフェミニスト的な側面もあると思いますが、その点ついてはどう思いますか? アマンダ「リンダの人生においてそれはとても重要な要素だったと思います。彼女の人生にはたくさんの側面があって、すべてを語り尽くすことは不可能です。でも映画の後半にかけて、彼女が徐々にフェミニストになっていく様子を描くのは、とても大切なことだったと思います。彼女の人生には別の側面があったことを示唆するためにも、あのような終わり方が必要だったのです」
—彼女の人生から何か影響を受けましたか?
アマンダ「サバイバルの能力に感化されました。彼女が経験してきたことはとても困難なことだけれど、それを語ることを恐れなかった。そういう彼女の勇気や行動力にはとても触発されました。悲劇的な体験から抜け出して、世界に居場所をみつけることができた。それは誰にでもできることじゃありません」
—最後にこの映画の見どころについて教えて下さい。 アマンダ「この作品はリンダ・ラブレースという女性の人生の旅と、夫のチャックという信じられない二人の関係を描いています。それぞれのキャラクターを掘り下げ、リンダの物語をもっとも良い形で伝えていると思います。リンダのサバイバルだった人生、勇気を観て欲しいです」
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