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アカデミー賞最多7部門を獲得した『ゼロ・グラビティ』。その栄光の裏に隠された秘話を、主演のサンドラ・ブロックとアルフォンソ・キュアロン監督が語る。

GRAVITY

「今は映画の仕事をしない素敵な理由があるわ。自分よりも大事な命が私にはある。だから今は、もしそれが私と子供にとって素晴らしい人生経験となるなら、それをやるのは正しいことなのよ。」(サンドラ)



—サンドラとジョージ・クルーニーの間の会話はすべて脚本にあったのですか? かなりアドリブがあったように感じましたが。
サンドラ:アドリブはないわね。
撮影する時には、自分たちが言うべき台詞はすべて言わないと行けなかった。プログラムされたタイミングに従って、さらにそういった瞬間を自然に、感情を持たせながら見せないといけなかったの。だから、撮影中はまったくアドリブはなかったわ。


—ジョージとの仕事はいかがでしたか? 彼のことをよく知っていますよね?
サンドラ:ジョージは嫌な奴なの。現場に来たら、すべてジョージ一色になるわ(笑)
彼は、仕事で自分がやっていることが大好きなの。撮影クルー全員の名前を知っているし、みんなの仕事に感謝している。セットにいるときは、みんながやっていることを楽しんでいるわ。彼はフィルムメイカーだから、彼とアルフォンソは映画作りについて話し合うことができる。そのプロセスを理解しているし、同時に自分の居場所を理解している。人々のアートをサポートするのが好きなのね。だから彼には、ああいった多様なキャリアがある。人間として、仲間として、仕事のサポーターとして、彼が周りにいるのは楽しいわ。彼には映画スターという面もあるけど、それは本当の彼じゃない。ジョージはただ仕事が好きで、自分の人生が好きなだけ。なんども言うけけど、彼が周囲にいるのは楽しいわ。撮影が終わり、彼がいなくなってとても悲しかった。


—サンドラに質問です。自分のキャリアで、自分がやる作品を選べるようになったことに、役者として楽しみを感じていますか?
サンドラ:もちろんよ。どんな役者も、私はよく2年間の休みを取るわ。自分の人生で私はそういう時期にきている。あるレベルで、クリエイティブなことをしていられれば、映画の役者でいる必要はないの。アートはいたるところにあるわ。
プロデュースに関わったり、アーティストを見つけたり、古いビルや家を改装したりするのが好きよ。自分が好きなことをやりたいの。それに、今は映画の仕事をしない素敵な理由があるわ。自分よりも大事な命が私にはある。だから今は、もしそれが私と子供にとって素晴らしい人生経験となるなら、それをやるのは正しいことなのよ。そう考えながら、私は仕事を選んでいるわ。
(インタビュー終了)

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