昨年夏に東京・日本橋で開催し、50万人を動員した「アートアクアリウム」のプロデュースを務め、水中世界とアート・デザイン・エンターテイメントが融合する“アートアクアリウム”というジャンルを確立した人物でもあるアートアクアリウム・プロデューサーの木村英智。彼が新たに手がけた展覧会「江戸桜ルネッサンス&夜桜うたげ」が、今月7日からスタートしている。今回のイメージは、江戸時代にかぶき者の屋敷で開催される“花見”。本物の桜はまだ咲いていないけれど、五感で桜の美しさを愛でるという、エモーショナルなお花見を体験できる。
会場には、桜柄の着物がずらりと並んだ作品「和桜並木道」が出現。江戸時代のものから現代作家のものまで網羅されていて、特に江戸時代の3点は貴重なもの。それぞれ時代や作家によって自由に表現される桜の表情を見比べるのもおもしろい。また重要無形文化財指定の伊勢型紙 を使って影絵を生み出す「伊勢型紙桜の間」や、江戸時代から360年続く和紙問屋・小津和紙の桜柄手漉き和紙を集めた「桜和紙の門」もおすすめ。もちろん、新作のアクアリウム作品「江戸桜リウム」も登場。桜の花弁をデザインした「サクラリウム」の上に輝くのは、江戸切子のグラスを約1000個で作られた高さ約2.5m、直径約4mの「江戸切子シャンデリア」。光の演出で、壁面に埋め込まれたガラスまでもが桜色に染まる瞬間は、最大の見どころだ。19時からは会場内に「夜桜BAR」がオープンし、粋に花見酒なんてお楽しみも。日本橋でひと足早い、摩訶不思議なお花見体験を。
「 江戸桜ルネッサンス&夜桜うたげ」
期間:2014年3月7日(金)〜3月30日(日)まで
時間:11:00〜23:00 ※3/30のみ17:00まで(最終入場は閉場の30分前まで)
江戸桜ルネッサンス(11:00〜19:00)/夜桜うたげ(19:00〜23:00)
会場:日本橋三井ホール(中央区日本橋室町2-2-1 コレド室町5F ※エントランスは4F)
入場料:一般1000円ほか
HP: http://www.edo-sakura.jp/