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OKAMOTO’Sのアドレス帳 Vol.3 津野米咲(赤い公園) × ハマ・オカモト 中編

津野「自分が聴いてきた音楽がちょっとマセていたところもあったから、自分と同い年とか下の世代のリスナーがどういうことをロックバンドに求めてるのかを勉強したいとは思っていて。でも、よくわからなくて。いまって正直、『これもバンドなの!?』みたいな人たちもいるし、音楽の正義がまかり通らないもどかしさも感じていて」

—そのもどかさしは2人が共通して持ってるところですよね。

ハマ「そうですね。そういう意味では両バンドとも時代の流れにすり寄ってないと思うし。赤い公園は、俺らよりももっと正義があるバンドだと思う。僕らは逆に時代の流れについてもちょっと考えてみようかという発想で『Let It V』を作ったから。さっきの話に戻るけど、米咲ちゃんは組み立ての能力がずば抜けて高いと思うのと同時に、あるひとつのモードに飽きたり枯れたりしてもすぐにシフトチェンジできそうだなって思う」

津野「ああ、確かにいろいろあるかも」

ハマ「だから枯れたら枯れたでこっちとしては次のモードが聴ける楽しみもある」

津野「そんなポジティブに捉えてくれてありがとうございます(笑)。言葉から作ったり、ハマくんの前で言うのは申し訳ないけどベースから作ったりすることもある。あとは、いきなりマイクを繋げて奇声を発しながら作ったりとか。曲を作るのは楽しくてしょうがない。でも、引き出しが多いとは自分では思ったことがなくて。結局、音楽しか遊びを知らないんだなって思うから。ゲームもやらないし、あまり外にも出ないし。音楽の範囲でいろんな遊びをやってる感じというか」

ハマ「単純に同世代でその人が作る音楽がすごくいいなと思えるミュージシャンに出会えたという喜びが大きくて。そう思える人ってホントに少ないし。最初はそういう人がいて当たり前くらいに思ってたんですけどね。だから、いてくれてありがとうって感じですよ」

津野「いやいや、こちらこそ!」

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