Hello from Tokyo!
久しぶりのブログです。1ヶ月ほどのヨーロッパの旅から戻ってきました。
久しぶりの東京。。。なんか少し怖いよ!電車に乗ると、全員と言っていいほどみんな携帯に釘付け。見上げない。カフェに行っても、一人でいても友達といてもみんな携帯を見てる。
目の前に起きてる現実よりそっちのほうが楽しいのかな?
ドイツで電車に乗ってる時、もちろん携帯みてたり本読んでる人もいる中、向かい側にただ単に「電車に座っている」という人たちが多くてなんかその風景が新鮮で笑っちゃった。私はぼーっと電車に乗ってるのが好きなんだけど、向かい側の人もみんななんかぼーーーっとただ電車に座っている。で、時々目が合っちゃったりして変な感じになる。なんかこの感じ懐かしい、、、最高~!と思って。なんというのかな、最近は「今」に意識がないのが当たり前になっちゃって。
例えば人を待ってる時の話。ただ「人を待っている」という人って今いるのかな?
私からすると昔の映画みたい。人が人を待っている時のシーンなんか好き。でも現実は携帯を見ながら待つのが当たりまえになってる。自分でもそうだもん!
だから最近待ち合わせしてる時に相手が来るまで携帯いじるのをやめて、ただたんにそこに立って、待ってみるの。なんにもしないで。そしたら面白いぐらいスーパー居心地悪い。そんな自分の事を観察して今の人間の状態がすごいよくわかる。
今は携帯とかソーシャルメディアのおかげで人間はいつでも「今」から逃れられる。でも、居心地の悪さとか、自分を「一人」と実感する瞬間、なんにもしていないという瞬間達って本当はすごく重要な気がする。
で本題に入ります:今回の1ヶ月のヨーロッパの旅は移動中にトラブルだらけだったんだけど、その中でもベルリンからミュンヘンまでの電車を乗り過ごしてしまい、乗り過ごした理由は恥ずかしくてだれにも言えない出来事についてです。
ドイツの夏は今年かなり暑かったです。そしてそういう日にはどうしてもアイスクリームが食べたいですよね。でも、そろそろ大事な電車へ向かわなくては行けない。でもアイスクリームがたべたい!と思ったところに奇跡的にアイスクリーム屋さん発見。という事で少し並んでアイスを買って食べてみるとあまりにもおいしくてしばらく立ち止まって食べるしかなかった。こんな感じで急いでベルリン中央駅行きのバスに乗って携帯見てみると。うっそでしょ!!!!まさかの時間が思ってたより過ぎている。そのバスの中であせりすぎて心臓ドキドキ、汗は半端なくかくし、乗ってくるお客さんがゆっくり乗ってきてるのみてイライラするし、なんどもなんども携帯で時間をチェックしたり。で、そこでそんな自分にふと気づいて思ったのが:
選択肢がある。
めちゃくちゃイライラしながら心臓ドキドキして、私ってなんてバカバカバカなんだろうと何度も繰り返しながらバスに乗っているニキか、又は、ただたんに「今」バスに乗っているニキか。どっちのニキが乗っていても、バスのスピードや状況には変わりがない訳です。と言う事は、イライラするのが全く無意味ということで一瞬でやめてただたんにバスに乗ってる事にしたのです。
で結局たった10秒早ければ間に合ったと言うぐらいぎりぎりに電車に乗り遅れました。
チケットは変更できるかと思ったらまさかのできないチケットらしく、新しいチケットなんと1万円だった、、、旅の疲れもあり少し涙が出そうだったし、アイスを立ち止まらずに歩いて食べてたら間に合ったのに。。。などなど考えましたが冷静に反省して、まーでもこれも人生においての小さな経験だしこんな事に気づけたし!というくだらないけどたぶん大事な出来事でした。
最後に昨日行った目黒のレストランの事も話すと。
目の前にあるおいしいご飯をただ食べてたら、お皿にいる野菜達が何ヶ月もかけて小さい種から大きく育ってそれをまず農家が収穫して、魚は広い海で泳いでいたのを漁師がつって、調味料はきっと色んな遠い国で作られ、そのすべてをまただれかが選んでスーパーやレストランまで運び、そしてそのレストランのシェフはアメリカ人の女の子なんだけど、その子は色んな経験をした結果1年前に東京で自分のレストランをオープンして毎回その季節に採れた野菜をベースにメニューを考えているという。
なんか当たり前のように食べているのが本当はすべてに意識を向けてみるとマジで色んな奇跡の積み重ねが目の前に起きていてそれを今!私は!食べている!と思った。
ふだん無意識に食べてる時が多いけど、こうしてやっぱり「今」にいる事に少しだけ意識をむけてみると、なんか説明できない感謝と幸せな気持ちで元気になる。
ということで、ただ単に食べる時には「食べる」事以外なにもしない、人を待ってる時は「待ってる」、電車を乗りすごした時は「乗り過ごした」という事をするだけで、すごい自分の中での革命だと思いました。1万円のアイスクリーム最高においしかった。