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Niky Roehreke

Niky Roehreke

ニキ ローレケは日本、アメリカ、ヨーロッパを行き来しているノマドアーティスト。東京にてドイツ人の父と日本人の母の間に生まれる。ロンドンのセントラルセントマーチンのグラフィック学科を卒業後ブルックリンに移転し、イラストレーターとして仕事をはじめる。5年間のニューヨーク生活を経て、2014年にワシントン州のオーカス島に拠点を移し森の中でキャンピングカー生活をはじめて以来、自然と都会生活を行き来する旅を続けている。イラスト、テキスタイル、グラフィック、ミュージックビデオやアニメーションなど様々なフィールドで活動。ニキの手描きのイラストとコラージュは下書きせずに遭遇的に仕上がる部分へのこだわりがある。現在はアートをとおして環境問題、本来存在していた自然と人間を繋ぐ制作を進めている。
Niky is a German/Japanese artist and illustrator born and raised in Tokyo. She graduated from the Central Saint Martins College of Art&Design in London and now lives between Japan, Europe and the US west coast. Along with her work in commercial illustration, textiles and animation, Niky is cultivating more personal projects and fosters a growing interest in art as a tool for social change and peaceful activism. Art, she believes, is the most compelling means to address the urgency of our time and to engage in thoughtful reflection of the growing need for a healthy planet.
website: https://www.nikyniky.com
instagram: https://www.instagram.com/nikyroehreke/


急に旧暦の話

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    今年初のブログです。あけましておめでとうございますーってさすがにもう言えませんが、でも!実は言うと、まだ本当のお正月はこれからなのです!旧暦では、今年は2月16日がお正月です。ということで、まだ大丈夫:

    あけましておめでとうございます!

    今年は最高に幸せなお正月を神戸で母と一緒に過ごせましたー!去年のお正月はペルーのアマゾンジャングルでもう死ぬのかと思った経験真っ最中で年を明けたので、それと大違いニッポンののんびり正月、なんにもしないお正月をこんなに幸せだと思う事がくるとは思いませんでした。

     

    さて、今回のブログは急に旧暦について!

    なんか最近の日本の進歩にあまり興味がないというか、残念な気持ちになる事が多い中、私は日本のどういうところが大好きで、なんでなんだろうか。と思うと結局いつも古来の日本にたどり着く。

     

    去年から縄文時代にはまってたり、最近日本に戻ってくると常にあらゆるところから昔の日本の情報が入ってくるようになり、その中でも大きいのがカレンダー!

    今の私たちが使っている暦は新暦と言って、「グレゴリオ暦」(太陽暦)というものです。簡単にいえば今世界で一番一般として使われているカレンダーかな。

    これを使うようになったのは1872年(明治5年)からで、その前日本のカレンダーは旧暦と言って、中国暦を元にした太陰太陽暦( luni-solar calendar)です。日本だけでなく、ドイツでもキリスト教がやってくるまでは、太陰太陽暦だった。

     

    まず、私が言うのがすごい簡単な日本語になっちゃうし、全部正しいというわけでもないかもなので、調べればいっぱい情報出てくるので、興味がある方は調べてくださいー

    私が調べ始めてまずショックだったのが、そもそも今私たちが使ってるカレンダーのはじまりは16世紀にローマ教皇が、ただたんにキリスト教では重要なイースター(イエスの復活祭)の日取りを決めるのに適切じゃない暦だからって改善しようという理由だったという事。え~!?あとは説ですが、カトリックという宗教を広めるという作戦だったとか色々ありますが、なにが言いたいのかと言うと、昔の日本のカレンダーは月の満ち欠けや季節、自然の観察から生まれたものだったのに、今のカレンダーはそれに全く関係ないという事。

    まだいまでもsolstice(夏至、冬至)とequinox(春分、秋分)などをお祝いする行事や祭りは日本や他の国でも残っているところがありますが、一般的には完全繋がりがとぎれてしまっている。

    まだ中国や東南アジアでは旧正月(春節)をお正月としてお祝いしますが。今一瞬思ったのは確かに、ちょー寒い真冬12月31日の夜中神社にお参りにいくより、2月16日(今年の旧正月)にお祝いしたほう居心地いいかも?それに最近去年から育ててるケールがこの寒さ生き延びれるかなーと心配してたのがまさかの先週からちょ~っとずつまた大きくなり始めてて、なんかケールを見てて、あーもうすぐ春なんだーまた種植えて生命が生まれる時期がもうすぐくるんだーと思うと、なんかお祝いがしたくなる。

     

    立春の日をみんなで「やったー春のはじまりだ、種から芽が出てきた、お花が咲き始めた、暖かくなってきた!」という基本的に森の中でも都会でも自分の五感で感じられる事のお祝いのほうが直接自分に関係していて、例えばクリスマスよりお祝いしやすい。クリスマス(Christ=キリストmas=礼拝)というイエスが生まれた!という日をなぜかケンタッキーフライドチキンとかケーキを食べながら、赤い帽子かぶって(これは原点は実はコカコーラの広告だしさ)カップル(なぜ??)で過ごす。。。というよりもやっぱり春イエーイ!のほうがしっくりくるなと思っちゃう。

    ってクリスマスを否定したいんじゃないんだけど。私もずっと家族がドイツ人である父側はキリスト教だし、小さい頃から当たり前のようにイースターとクリスマスはお祝いしてきた。子供の頃はプレゼントあけるの大好きだったし。

    日本でのクリスマスはもちろんキリスト教の人もいるけど、そうでない人もはーいみなさん海外ではみんなお祝いしてますよ、オシャレでしょ、ケンタッキー食べましょう、お買い物しましょうって言われてまーお祝いとかお祭りぶっちゃけ好きだし、フライドチキンいいね、よくわかんないけど楽しいねってみんなじょじょにはじまったのかなーと想像したりする。

     

    クリスマスであろうが、立春であろうが「お祝い」で私が好きなのが、人が集まる事だ。

    話がちょっと(すごい)変わるけど、昨日渋谷の最近できたCASTというとこで「味噌作り」のワークショップに参加してきた。これも話すと長くなるから短くいうと、20人ぐらいの人で大きい器達の中に茹でた大豆いれて、麹、塩いれて全部手でつぶして作るんだけど、そこで聞いた言葉がすごい印象に残った。「いましばらくみんな大豆つぶしてるけど、一体どこまでつぶせばいいかわかんないよね?大豆つぶしてるのが自分が食べるためにつぶしてると思っていますか?実はちがうんです、これは発酵するために一生懸命麹菌が大豆を分解してくれるので、それをやりやすくしてあげてるんです。大きい一粒の大豆よりも、つぶれた大豆のほうが小さい小さい麹菌にとっては楽だよね?」という事を聞いて。なるほど~そんな視点から考えた事がなかった!と思った。そしてそこに集まった見知らぬ人と一緒に永遠と大豆をつぶしながら全員の手が触れたり重なったり、ただたんに味噌一緒に作ってるだけなんだけど、なぜかみんな友達だ!な~んて勝手に思ってしまった。あー楽しかった。

     

    結局人ってみんな寂しがりやの生き物だから、常に繋がりを求めている。

    でも、理想のお祝いは、人間だけがワイワイするのではなくやっぱり(麹菌のような)目に見えない位小さい生物から、動物とか大きいな木まで全員含めてのお祝いかな。だからこそ、クリスマスという宗教的、商業的な背景がある行事よりも、自然の背景があるほうがお祝いが本当に祝いたいお祝いだなーと思う。

    宗教的ではないただ自然・地球的なお祝いに対して、きっとこの地球のだれも反対できないし、宗教とか文化とか教育という理由ではなくて全員が心で参加できる気がする。

     

    と言う事で、旧暦カレンダーまだ私も初心者だけど、ちょっとずつ知るほど地球に生きている事がよりおもしろくなる気がする。ニュースとかメディアを見て得る情報ではなく、自分の五感だけで、すごい情報を得る事ができる人間になれる気がする。

     

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