湯気というものは。
暑い時期に見ると時としてげんなりするものですが、こう寒くなるとなんとまぁ心癒される存在なのでしょう。料理からほわぁあと湯気が立ち上るだけで、料理を食べる前から体が温まるようです。
寒くなると作り置きされたお弁当でさえも温かさ、いやできることなら熱いものが欲しくなります。電子レンジで再び熱するのもいいのですが、アツアツの温度がキープされているならなお嬉しい。というわけで、今日のお弁当は保温ポットに詰めてみました。これ、とっても便利。保温だけではなく保冷もできるので、アイデア次第でさまざまなものを持ち運べます。アッツアツの状態で蓋を閉めれば、お昼時でもきちんと熱い。なんと優秀な子なんでしょう。
今日はカレー。しかもタイ風。タイ料理のスペシャリストに怒られそうなので、これまた〝風”ですが。我が家の長男は3歳ですが、私は子ども向けの料理というものをしません。香辛料や香りの強い食材も、それなりに使います。人間、慣れだと思うので(笑)。というわけで、カレーはいわゆるカレー粉から作るので長男曰く「保育園のカレーは甘いけど、おうちのカレーはちょっと辛いね」だそうですが、それでも難なく食べてしまいます。このタイ風カレーにはナンプラーやカピというエビを発酵させて作るペーストを使っています。日本の家庭では常用する調味料ではないかもしれませんが、普段から使っているので塩やしょうゆと同じものとして受け入れているのでしょうか。
ちなみに「カピ」はこれ。カ○ディなどの輸入食材屋で手に入ります。
エビを発酵させているので、魚醤の類と同様に好き嫌いが分かれるかもしれませんが、大量に使うものではなく、あくまでもちょこっと。タイ料理ではなくても、ほんの少し加えるだけで風味がぐんと増すので重宝しています。例えばチャーハン。2人分のところに小さじ4分の1ほど入れるだけでも「あれ、なんだかおいしい」となります。
カレーはこのカピとカレー粉、パプリカ、さやいんげん、じゃがいも、しめじ、鶏もも肉と一緒に炒めて作ります。ナンプラーとココナッツミルクで調味すれば、東南アジアの香りが漂うカレーになります。調理時間10分弱。おうちカレーはこの程度の気楽さでいいと思うのです。