こんにちは。
ニューヨークのトップデザイナー Thom Browneさんと和菓子職人のツーショットは、きっと 珍しい一枚だと思います。
色々なご縁がつながり、先日Thom Browne氏 の来日を記念して青山のお店で開かれましたカクテルパーティーにご招待いただきました。
「きっと場違いに違いない。」と理解はしていても折角のご縁、トムさんに和菓子を召し上がってもらいたいと思いました。
僕はトムのスーツもシャツも何も持っていないのにパーティーに…。
会場には予想以上に有名なモデルさんやお洒落なセレブの方々ばかりでした。
当然、皆さんトムの服をお召しになっていてドレスコード違反なのは僕だけでした。
お店の方に選んで頂いたネクタイを買い求めて、すぐに締めたタイミングでトムさんの登場でした。ギリギリセーフ!
トムさんとのフォトセッションや会話を楽しむゲストの皆さんと有名人だらけでキョロキョロ挙動不審な和菓子職人。
スタッフの方が僕を呼びトムさんに紹介してくれました。
「はじめまして、和菓子職人の稲葉です。素敵なパーティーにお招き頂き、トムさん、あなたに会えてとても嬉しい。でも、僕は、あなたのブランドの服を着れるほど まだリッチじゃないんだ。だけど今日、ついさっき、このネクタイを買ったんだ。良かったらサインしてくれる?」と冗談交じりにサインをねだったら「いいよ!このネクタイを売ったらリッチになれるから服が買えるかもね!」と言いながらサインをしてくれました。「今回は、wagashi asobiとTHOM BROWNE の和菓子でのコラボレートは叶わなかったけれどいつか一緒に」とお互い握手してパーティー会場を後にしました。
このネクタイは、宝物だから絶対に売らないよ。
ありがとうトムさん