こんにちは!
7月末になんとか卒論を提出して、急にベルリンに行きたくなってフライトを予約して、今ベルリンに向かう飛行機の中でこのブログを書いています!
とりあえず、前回の記事を書いてから、ツイッターにも同じ事を匿名で書いたのですが、NOBUさんや多くの影響力あるDJの方々にリツイートしてもらったり、togetterにまとめてもらったりで結果的に数万人の人に読んでもらいました。
こんなこと滅多にないのでビックリです。
私の性別や年齢や職業に囚われることなく読んでもらいたいと思って匿名で投稿したんだけど、19世紀のイギリスの女性作家みたいで面白かった!笑
ベティフリーダンが名付けたような”the problem that has no name”(名前のない問題)に名前があることを知ってもらいたいという一心で書きました。
日本で真っ先に、この事件を自ら翻訳して取り上げて、さらに多くの心無い批判を受けてたってくれたSapphire Slowsちゃん、本当にありがとう&お疲れ!
普段から表舞台に立ってる彼女が、こうやって発言するのは本当に勇気が要ることだったと思う。
でも、発信力のある彼女がツイートしてくれたことによって、沢山の人にとって今まで見過ごされてきたシーンでの性差別の問題について考える機会になったはず。
彼女のとても素敵な考え方が読めるのでi-Dのインタビュー、チェックしてみて!
https://i-d.vice.com/jp/article/d37b9m/sapphire-slows
前々回もおんなじようなこと書いてたし、私の周り、みんなすごい良い人ばっかだなあ~しみじみ
感謝感謝です。
最近は、卒論提出期限10日前にも関わらずRuralに行ったり(Lena Willikensと話せて嬉しかった!)、卒論を無事提出できたり、数日前にアメリカのシャーロッツビル で行われた有色人種やユダヤ人などを迫害するWhite Supremacistsの集会に悲しんだりしてましたが、冒頭にも書いたように卒業旅行でベルリンに一ヶ月行ってきます!
一番の目的は明日から始まるBerlin Atonal(ベルリン・アトナル)!
昨年にはサテライトイベントのNew Assembly Tokyoが Super DeluxeとContactで開催されたのも記憶に新しいですよね。
Tresor(トレゾア)の創設者であるDimitri Hegemann(ディミトリ・へーゲマン)が1982年に始めたイベントであるアトナルは、当初はPsychic TVやEinstürzende Neubautenなどの革新的なアーティストを集めてKreuzberg(クロイツベルク)にある現存するクラブSO36で行われていました。
1990年には、ベルリンの壁崩壊とそれに続く東西ドイツ統一、そしてUFO 2の閉店に伴いヘーゲマンがTresorの開店に専念する事にしたため、ベルリンアトナルは一度ベルリンの街から姿を消すことになりますが、2013年からTresorに隣接するKraftwerkにて再び開催されています。
ここら辺のくだりは日本語では浅沼優子さんのi-dの記事に詳しい。
http://jp.vice.com/music/space-and-the-experimental-spirit-1
発電所であったKraftwerkの建物は、カトリックのカテドラルを彷彿させる巨大なコンクリート建築で、ベルグハインの2倍くらい天井高があると思う。
私は2015年に一度行ったきりだったけど、その時絶対また行きたいと思ってたのでこうしてまた行くことが出来てハッピー
今年一番気になるのは Oktophonicのサウンドシステムで聞くシュトックハウゼンのOktophonieとEnaさんとRashad Beckerのライブセット、去年出たアルバムがべらぼうに良かったCarla del Fornoと、もうずっと大好きなDemdike Stareと、、、ってきりがないくらい全部楽しみです!
でも、あまりに突拍子もなくフライトを予約したからAtonalのチケットが水曜と土曜の分はすでに売り切れてることに昨日気づきました、悲惨!!!(笑)
FBもTicketswapも同じようにチケット買いそびれた人たちで溢れかえってるのでインスタグラムで必死でチケットを探すの図
ドアーで当日チケットの販売があるらしいので買える事を祈ってます ひー
機内で去年ロンドンのイケイケな本屋、ドンロンブックス (Donlon Books)で買ったものの読まずに1年以上放置してたこの本を読んでます。
(ベルリンに来る3日前に思い立って金髪にしました!!Warsawの中島さんありがとうございました!!)
2012年に出版されたBerlin Sampler (ベルリン・サンプラー)と題されたこの本は、その名の通り、著者であるThéo Lessourによって意図的に選択された歴史のコンピレーションやミックステープであるかのように、ベルリンの過去100年に渡る音楽の歴史における特定のトピックについて書かれている。
Berlin Atonalというネーミングのインスピレーションとなったであろう、アルノルト・シェーンベルクなどによって築き上げられたAtonalism/Atonalität(無調性)の出現から、ベルグハインまで、本当に情報量が豊富で、しかも通常の学術的文献ではなかなか見つからないであろう情報が沢山あり、卒論を書き上げたばかりの身としてはついつい著者の苦労に思いを馳せてしまいます。。。
第一次世界大戦開戦を目前に控え、パトリオティズムが高まる1910年代に、シェーンベルクが「ドイツ音楽の“Supremacy”が次の数百年間約束されるように」と作り上げたAtonality/無調という概念が、奇しくも同じように愛国心議論が高まる今、100年以上の時を越え同じベルリンで現代のアーティスト達によってどのように解釈され再構築されるのか、楽しみです!
では!