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アイスランドのデザイナーたちのマインド

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    こんにちは。


    先月、レイキャビク市のお隣ハプナフョルズル市にある美術館Hafnarborgで開催されているデザイン展Shop Showへ行ってきました。Shop Showでは、サステナビリティーや環境問題に意識が高い北欧のデザイナーたちの作品を、その製造過程についての情報や作品に込められた意味とあわせて展示しています。


    出展ブランドのひとつ、Gudrun & Gudrunは、フェロー諸島のファッションデザインブランド。メインであるニットウェアは、フェロー諸島の羊の毛を使っていて、フェロー諸島、ヨルダン、ペルーの女性たちがひとつひとつ手編みしています。


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    古くから地元の人たちの間では「黄金」と形容されるほど価値あるものとして大事にされてきたフェロー諸島のウールですが、時の流れとともに編み物という伝統が廃れていきウールの価値が激減。ウールも捨てられるようになってしまいました。その様子をみて、Gudrun & Gudrunのデザイナーは一念発起し、自分たちの伝統を取り戻すべく、また、捨てられてしまうウールを活用するべくブランドを立ち上げたのだそう。今では日本も含む世界各地のブティックで販売されています。


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    ヨルダンでは、編み手である女性たちに自分たちの手でお金を稼ぐ機会を提供し、女性の社会的自立を支援するという、独自のキャンペーンも展開しています。このデザイン展で出会うまで、Gudrun&Gudrunのことは知らなかったのですが、素敵なニットたちとデザイナーのフィロソフィーに共感し大ファンになりそう…フェロー諸島には昔からの友人もいるし、いつか遊びにいってお店も訪ねてみたいな…♥


    もうひとつ、とっても興味深い作品をご紹介。Durated社が開発中のアプリで、商品の製造過程、例えばどの国のどの工場でどんな人たちが関わって作り、どんな手段で配送されどんな店で販売されてお客さんのもとへ届けられたか、といった一連の流れを詳しく知る事ができるもの。


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    企業の協力が不可欠で実現までかなり大変だと思うけど、アプリとして商品化されたら是非使いたい!!製造過程はちゃんと環境に配慮したものか、工場で働いている人々の労働状況は劣悪ではないか、などすべてお見通しで、悪いことできなくなるんじゃないかな。夢のようなアプリです。


    アイスランドのブランドももちろん出展していました。Hugdetta社がつくった魚の骨の(プラ)モデルキット!普段ならすぐに捨てられてしまう魚の骨を、アートとして生き返らせた商品。デザイナーのローサは、家が農家だったため、小さい頃動物の骨で遊んでいたそう。その頃の思い出からインスピレーションを受けて生まれました。


    something fishy


    日々、様々なアイスランド人デザイナーたちと関わっていて、みんなに共通して感じるのが、環境保護に対する強い思いや伝統を引き継いでいくことの使命感、人権問題への関心の強さや責任感。今の「Fast Fashion」の風潮に対極する「Slow Fashion」を掲げているデザイナーが目立ちます。この展示は、そんなマインドのデザイナーたちや関係者の間でも大評判で、わたしも多くのデザイナーから「是非行ってみて!!!」とおすすめされて足を運びました。アイスランドにきて、自分も少しずつですがそんなデザイナーたちから良い影響を受けていてうれしく思います。でももっともっと勉強しなきゃ…!



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