今朝はものすごくきれいな虹が出ていましたね。
さて、先日こんな相談がありました。
「1歳のチワワなんですが、ブラッシングをしようと近づくと逃げちゃうんです」
急につかまえられるのは少なからず犬にストレスを与えるので、
「オイデ」が出来るのであれば向こうから来てもらうほうがいいですよ、と伝えたところ、
呼んでも来なくなってしまったため、つかまえているということだった。
話しを伺うと、「オイデ」をするのはブラッシング時とゲージに戻す時のみで、
来たことに対して褒めるなどのご褒美はなしということ。
これでは反応しなくなるのも無理はないです。
仔犬の頃を思い出してください。
「オイデ」が出来たら褒め、
時には少量のフードやおやつをご褒美としてあげていなかったでしょうか。
しかし、出来ることが当たり前になると褒めることを忘れ、
ブラッシングやゲージに戻すなどの次の動作に移行してしまいます。
すると犬は
「従ってもいいことがない」
「オイデの後には嫌なことがある」
と学び、呼びかけに応じなくなります。
相談者の犬は、「ブラシをかけ始めれば大人しくしている」らしく、ブラッシングが嫌いでたまらないという訳ではなさそうなので、
「オイデは楽しい」という経験をたくさんさせるだけでも十分だろうと思いました。
そこで、
「楽しそうな表情と声でオイデの指示を出し、来たら褒めるということを一日のうちに数回行ってください」と伝えました。
来たついでに何かしようとしてはいけません。
褒めたらすぐにまた自由にします。
「呼ばれて行ったら褒められた」
「いいことしかなかった」
という経験をすることが重要で
す。
その後は、10回に1回くらいは褒めた後に軽くブラシをあててみます。
ポイントは、
「オイデ」が出来たことをちゃんと褒めてからブラッシングを始めることと、
軽めで終わらせることです。
そしてもちろんブラッシング後もしっかり褒めます。
犬に悪い予想をさせないためには、忙しい毎日の中でも時間を作って良い経験をたくさんさせてあげることがなにより大切です。