もうすっかり秋ですね。
むしろ朝晩は寒いくらいです。
こんなに寒いともうフィラリア予防なんてしなくても大丈夫な気になってきませんか?
でもちょっと待ってください!
フィラリアは終わりが肝心なんです。
フィラリアは蚊によって媒介される寄生虫なので、
予防期間は蚊の活発な活動期である夏の間だけだと思われがちです。
しかし、秋でも蚊は飛んでいるうえに、今では平均気温が14℃を超えている間はフィラリア予防が必要だという考え方になっているんです。
この寄生虫は蚊の体内で犬に寄生できる状態まで成長し、
その後は犬の体内で成虫になるのですが、
気温が14℃以上あることが犬に寄生できる状態への成長の条件になっているんです。
また、あまり知られていないのですが、フィラリア予防薬はフィラリア駆虫薬です。
フィラリア予防は、
「予防薬を投与してから1ヶ月間はフィラリアに感染しない」
のではなく、
「万が一フィラリアに感染しても成虫になる前の1ヶ月以内に駆虫をするので安心」
という考え方で成り立っているんです。
そのため、春からずっと欠かさず予防薬を投与していても、
最後に飲ませ忘れてしまいそのまま冬を迎えるのは危険であり、
蚊がいなくなってから1ヵ月後に予防薬を投与して、今年の予防は終了としなくてはいけません。
ちなみに、毎月しっかり投与しているはずが、犬が隠れて薬を吐き出していたという話を聞いたことがあります。
予防薬には錠剤以外にも
おやつタイプのもの
皮膚に塗布するタイプ
長期間効果が持続する注射薬
などもあるので、
薬を飲むのが苦手な場合は主治医に相談して来年の予防方法を変更してみるのもいいですね。