朝食抜き健康法を約一ヶ月試してみた。参考書として医学博士渡辺正さんの「朝食有害説」を傍らにした。
以下ざっと要約しつつ進めたい。
朝食を抜くと元気が出ない。一日のスタートが切れない。そう思う人は多いと思う。だが、これはどうやら気のせいらしい。なぜなら食物が消化吸収されエネルギーに変換されるには、食べものによるが約4〜6時間かかる。どんなにカロリーの高い朝食を摂ったとしても、それは午後のエネルギー分になるので、朝食を食べないと力が出ないというのは、気のせいのようだ。
もちろん元気というのは科学的なエネルギーの側からのみ語られるものではない。食べることの気分へもたらす影響力は大きい。気のことは別の機会に譲るとして話を進める。
食べたものがエネルギーになるには時間がかかる。午前中分のエネルギーは前夜の夕食がもたらしてくれる。だとしたら、午後のエエネルギーのために朝食を食べる必要がやはりあるのでは?と思いつつ、「朝食有害説」を読み進めた。
山で遭難した人が何日も水だけで過ごせるように、脂肪と筋肉から分解された糖分によってあたかも食べものを口から摂るようにして、エネルギーは供給されるらしい。自分を食べるようにしてだ。つまり午後の活動は、前夜の夕食分でのエネルギーが午前中の活動を賄った残りや、自身の脂肪や筋肉から分解されたもので足りるとのことなのだ。この辺のことは、そうなのかあ、としか言いようがない。
科学的な裏付けというのは、科学を信じるという前提が必要なのだが、私個人として、科学に全幅の信頼をおいているわけではないので、そういうことになっているのだなあという感想になることが多い。辻褄は合っているようだが、疑心はある。
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