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藤代冥砂「新月譚 ヒーリング放浪記」#11トークセン

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新月譚の連載中にも紹介した「靈氣」や「気内臓(チネイザン)」もそうしたうちの一つの療法で、自分はこれらの効果を実感しているので、大切にしている。今回は、これらよりもマニアックな療法として、トークセンを簡単に紹介したい。
トークセンと聞いただけで、ああ、あれね、と頷ける人はかなりのヒーリング通だ。自分もタイに赴くまでは知らなかった。
どんなものか簡単に説明すれば、木槌で体に振動を与えていく施術である。もちろん部位によっては無理な所もあるが、セルフも可能である。
出自は、約400年前のタイだというのが、文献に残る最古の証拠だと言われている。だが実際はもうちょっと古いのではないだろうか。
もともとタイマッサージを先に学んでいたこともあって、その延長、オプションとして、加えてトークセンを学んだ。
生物の身体には、気の経絡と同種のセン(タイ語)というエネルギーラインがあって、それに刺激を加えるのが基本だが、症状に合わせて実際は体中の至る所を叩き、振動を与えていく。ある流派の達人になると、直接骨を叩いていくこともあるが、大方は穏やかで眠ってしまう程に心地良いものだ。木槌で叩くと聞けば、まずひるみがちだが、強過ぎる指圧の方がよっぽど悲鳴ものである。
私は、タイの古都チェンマイで習ったのだが、さらに札幌に住む日本人の達人である桜井さんに再び習った。サラという名のサロンを持つ桜井さんは、基本的なメソッドだけでなく、豊かな臨床経験による解説を添えて教えてくれたので、有り難かった。国内外から学びに訪れる人が後を絶たない達人で、もし興味があれば是非札幌へ飛んでみてはいかがか?

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