CALM & PUNK GALLERY では、11 月 16 日 ( 土 ) より「RE – BUILD THE ATLANTIS」を開催。本展は、2017 年 3 月に月島のギャラリーで開催した「DISTRICT 24」、その続編として 2018 年 3 月に目黒・W+K+Galleryで行われた「SECTOR 2 in DISTRICT 24」のディレクターを務めた栁澤春馬と彼の友人である小林瑞樹の共同にディレクションよる新作展示となっている。
栁澤は 2016 年 NY での企画展示「YOUTH」の開催をきっかけに、若干 22 歳にも関わらず 2017 年に初めて東京でのグループ展示「DISTRICT 24」を行った。総勢6名のアーティスト – コラージュアーティストのジュリエットカゼーリャ、フィルムメイカー のナディアベッドザノーバ 、 美容室 のオーバーシー x フォトグラファー のモニカ茂木、フォトグラファー のグレイス・アルホム x アーティスト のクリンスウィックス – の作品展示とともに本人たちを実際に会場へ招き、 5 日間の会期で約 1000 人の来場者を迎えた。続いて 2018 年に開催した第二弾では、デジタルアーティスト / スコット・ゲルバー、アーティスト / ケヴィン・ハリス、アートディレクター / 上山悠二による「SECTOR 2 in DISTRICT 24」エクスクルーシブアートワークを展示。
今回は、LA、ドイツより3名のクリエイターを束ね「RE – BUILD THE ATLANTIS」というテーマのもと各作家の世界観を融合。
LA 拠点のアーティスト兼ディレクター のリック・ファリンは、 3DCG をメインツールとし、退廃的でありながら近未来を予感させるディストピア的な作品を得意とする。若干 24 歳にて「DAZED BEAUTY」へのデジタル作品を掲載。
ベルリンを拠点とするフォトグラファーのシージ・ワトキンズの作品からは表現し難い独特なシュールさが漂っており、自然光を頼りに撮影される写真はストーリー性を持ち合わせ、非日常を感じさせてくれる。STUSSY や KENZO のビジュアル撮影を行う他、MASSESE MAGAZINE では自らアートディレクションを行ったストーリーシューティングも掲載している。
LA 拠点フォトグラファーのニール・クリジャークは、独自の色彩感覚によりもたらされる記憶の奥底に触れるかのようなエモーショナルな作風が特徴。企業広告をメインのクライアントワークとし、Adobe や Audi などをクライアントに持っている。
すべてのアーティストが日本での初めての展示となり、各アーティストの世界観を表現する空間演出のもと未発表作品に加え、本展示のために制作した新作を披露する。「存在しない世界の創造」という栁澤のキュレーションコンセプトは「DISTRICT 24」で想像した仮想現実と現実世界の対比による新たなディストリクト – 第 24 区に見立てた空間を生み出した。本展では、誰しも子供の頃に潜り込んだことがあるだろう空想の世界 – ファンタジーと現実の空虚感の対比から、伝説上の帝国「アトランティス」をインスピレーションに来場者の好奇心をかりたたせる。
《ステイトメント》
キュレーションワークにおいて、一貫して取り組んできた、「存在しない世界の創造」は神話の世界へとステップアップを計ります。
空想に耽っていた子供の頃、私たちは現実がこんなにも虚しいものだなんて知る由もありませんでした。
多様化する社会で、幸せの定義すら曖昧な今、儚く、尊いファンタジーだけが私たちを救済するコンテンツなのかもしれません。
古代ギリシアの哲学者プルトンが自身の著書の中で記した伝説上の帝国「アトランティス」。 現在は没した幻の海底神殿として語り継がれています。この物語が持つ神秘性は、もしも世界の何処かに実在したら ? どのような文明が繁栄するのか ?
なんて、果てのないイマジネーションと共に私たちの好奇心を強く刺激します。
海の中を漂う神話は、長い時を超えて現代に蘇り、私たちが想像し得ない「何か」と出会うきっかけとなってくれることでしょう。
飽くなき好奇心は、果てのない幻想へ。
ー 栁澤春馬 & 小林瑞樹 / 本展ディレクター
-RE – BUILD THE ATLANTIS
11/16(Sat) ~ 12/1 (Sun)
※ 11/15(Fri) 19:00~22:00 オープニングレセプション開催どなたでも入場可能。
入 場 – 無 料
開場時間 – 12:00 – 19:00
* 日曜日 / 月曜日 / 祝日 休廊
* 会期最終日曜日のみ開廊
http://calmandpunk.com/