「せともの(瀬戸物)」という言葉が陶磁器一般を意味することもできるほどに、古くから 窯業の街として知られてきた愛知県瀬戸市。その人口約 13 万人ほどの街に、近年、陶芸 家に限らず多くのアーティストたちが移り住んできている。その背景にあるのは窯業関連の工房や倉庫をアトリエとして転用できたという現実だが、この変化は同時に「ものづくりの街」という伝統の持続でもあることは見逃せない。その「変化と持続」をアーティスト自らが再確認しながら、市内外に向けて発信していこうというのが、この展覧会である。会場は日本で唯一の国立陶磁器試験所として、瀬戸を中心とする陶磁器業界の発展に深く関わってきた旧名古屋工業技術試験所瀬戸分室、通称「瀬戸サイト」。この瀬戸の歴史を象徴するとも言える場所で、現代アーティストたちが街の過去と現在と未来を美術でつなごうとする時、どのような風景が見えてくるのか、そしてどのような課題が浮かびあがってくるのか、来場されるみなさんとともに語りあうことができれば幸いだ。
■会期2019年9月7日(土)~10月14日(月・祝)
11:00~17:00
休館日:火曜・水曜
■アーティストトーク
9月29日(日)15:00~
■参加作家
安藤正子/阿野太一/磯部由香子/井出創太郎/植松ゆりか/城戸保/小杉滋樹 /
後藤あこ /近藤佳那子 /栗木義夫 /栗木清美 /栗本百合子 /瀬川麻衣子 /
設楽知昭 /設楽陸 /鈴木一太郎 /鈴木優作 /鷹野健 /塚本南波 /永田圭/
ニュースペーパーズ/箱山朋実 /葉栗里 /文谷有佳里 /花木彰太 /古畑大気/
真塩かおり/横野明日香
■会場
旧産業技術総合研究所中部センター瀬戸サイト
〒489-0884愛知県瀬戸市西茨町110
主催:瀬戸現代美術展2019Barrack実行委員会
企画:Art Space & Cafe Barrack
共催:瀬戸市
助成:(公財)瀬戸信用金庫地域振興協力基金
協力:瀬戸市新世紀工芸館、小山登美夫ギャラリー、栗本百合子アーカイブ
後援:名古屋鉄道株式会社
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