平田尚也の個展『不完全な監獄』が、東京・銀座のガーディアン・ガーデンで開催される。会期は、1月8日から1月25日まで。
大学時代に彫刻を専攻していた平田は、高価な彫刻素材ではなく、ネット上で無限に収集することができるフリーの3Dデータや画像データなどを作品に使用し創作を開始。重力などを自身で数値によって定義したコンピュータの仮想空間内で、収集したデータをもとに制作した作品を 「仮想空間内の彫刻」と捉えている。2018年には、ネット上の3Dデータを仮想空間で立体彫刻を作るように組み立てた作品「“Demon”“Space Ship”“Royal Drive”」で、第 18回グラフィック「1_WALL」グランプリを受賞。審査員からは、高い完成度やユニークな着眼点が高く評価された。
Baby trick
本展では、置物、動物、自転車などの乗り物、家具、植物などの3Dデータを自身の“文法”によって組み立てた新作等を展示する。撮影したような視点で切り取られ紙に出力された仮想空間のオブジェクトは、仮想現実と現実、立体と平面の関係性を浮かび上がらせる。
なお、1月17日には、 グラフィックデザイナーの菊地敦己をゲストに迎え、彫 刻とグラフィックをテーマにしたトークイベントも開催される。
Wild view
平田尚也『不完全な監獄』
2019年1月8日(火)~1月25日(金)
会場:東京都 銀座 ガーディアン・ガーデン
時間:11:00~19:00
休館日:日曜、祝日
料金:無料