イタリアのカラー写真界のパイオニアでもあるルイジ・ギッリ(Luigi Ghirri)のキャリア初期10年間に焦点を当てた15のシリーズを収録した作品集『THE MAP AND THE TERRITORY』が、ヨーロッパ3カ国の美術館を巡回する同名展覧会開催に伴いイギリスの出版社「MACK」より刊行。本書刊行を記念し、東京と京都にてトークイベントが開催される。
ルイジ・ギッリは1970年代から1980年代にかけて壮大なプロジェクトに取り組み続け、制限や終わりを決めずに自由に制作していた。写真家として活動した短い年月の間に驚くべき数の写真を撮り、その点において当時の欧州で他に並ぶ者はおらず、遺された文書もまた写真史に大きな影響を与える。複製、図像、ポスター、模型、地図といった形で世界を描写することへ深い関心を抱き、そこから新たな地理を作ろうとした。古きものと新しきものの間で揺れ動いていた当時のイタリアにおいて、イメージを仲立ちとして世界を体験することは作者にとって調べても調べつくすことができない遥かなる大地だった。編集はイギリス人キュレーター、ジェームズ・リングウッドが行った。
BOOK LAUNCH TALKS Luigi Ghirri “THE MAP AND THE TERRITORY”
代官山 蔦屋書店(東京)
2018年7月17日(火)19:30 – 21:00
登壇者:鈴木 芳雄(編集者/美術ジャーナリスト)
詳しくはこちら
青山ブックセンター本店(東京)
2018年8月2日(木)19:00 – 20:30
登壇者:河内 タカ(便利堂海外事業部ディレクター)
詳しくはこちら
誠光社(京都)
会期:2018年8月29日(水)19:00 –
登壇者:河内 タカ(便利堂海外事業部ディレクター)
詳しくはこちら