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ポップ・シュルレアリスムの一つの極点。SHAG《South Seas Mysteries》


“Mysterious River”(2019) © SHAG


ハワイ生まれ、現在、 南カリフォルニアを拠点とする画家 SHAG(シャグ)ことジョシュ・アグルの展覧会《South Seas Mysteries》が開催される。


LA発のアートムーブメント「ローブロー」は、アングラコミック、パンク、ホットロッドなどのハイブリットとして1970年代に登場した。世紀末に至り、ローブローの新星SHAG(シャグ)は、 生地ポリネシアのティキ文化*に独自の彩りを添えて、その非凡な才能を世に知らしめた。
ティキ&フラ、そしてカクテル文化が融合するSHAGの作風は一見、無批判な消費主義礼賛と映るが、自作をショーウィンドウの飾りつけや舞台背景とみなすSHAGは、そこに鑑賞者が見出す意味に俯瞰的な眼差しを向けている。本展は、マルセル・デュシャンに私淑するSHAG描くところの “南海の秘儀” をもって、ポップ・シュルレアリスムの一つの極点を示す。
art space “traffic” の企画展シリーズは、本展で17回目。初めて共同企画にPakalaを迎える。


*Wikipediaは「ティキ文化」を「ポリネシア、メラネシア、ミクロネシアの文化、およびオセアニアの芸術に触発された、アメリカ発祥の芸術、音楽、およびエンターテインメント運動」と定義する。「ティキ」は狭義にはハワイの神像を指す場合があるが、「最初の人間」を意味するニュージーランドのマオリ語に由来する。



“Cocktail Dogs ll”(2021) © SHAG



SHAG《South Seas Mysteries》

会期:2024年9月19日(木)- 2024年11月12日(火)
   休廊日☞水曜日、第1・第3・第5火曜日

開場時間:11:00〜19:00

会場:art space “traffic”(東京都目黒区自由が丘1-25−21)
   TEL: 03-3725-8877
www.traffic-pr.com

入場無料


企画:亜洲中西屋(ASHU)/ Pakala
制作:亜洲中西屋(ASHU)/ traffic


SHAG
1962年ハワイに生まれ、8歳までオアフ島で育ったSHAG(シャグ)ことJOSH AGLE(ジョシュ・アグ ル)は、現在南カリフォルニアを拠点に活動する画家、イラストレーター、デザイナー。
ティキ、フラ、カクテル、ミッドセンチュリー・テイストの家具・建築などを、カラフルな色使いとレト ロでモダンなタッチで描くポップアートは、ひと目でSHAGの作品とわかる独特の画風でファンを惹きつ けてやまない。
これまでコカ・コーラ、スター・ウォーズ、プレイボーイ、パームスプリングス市のために作品を制作。 2005年には、ディズニーランド50周年の公式アーティストに選出され、アトラクションのイメージ監修 を手がけた。ホテル、住宅などの内装デザイン、さらに景観デザインから企業のイメージデザインまで、 活動領域は非常に幅広い。
SHAGの作品はロサンゼルス・カウンティ美術館、アンディ・ウォーホル美術館(ペンシルベニア州ピッ ツバーグ)、ナポリ現代美術館(イタリア)などで紹介され、米国、ヨーロッパ、日本、オーストラリ ア、南米など世界各地で個展を開催している。
HP: www.shag.com/

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