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7人の女性作家に焦点を当てた展示と野村和弘による特集展示が開催。「MOTコレクション 竹林之七妍/特集展示 野村和弘/Eye to Eye-見ること」


河野通勢《竹林之七妍》1923


8月3日(土)より東京都現代美術館では、「MOTコレクション 竹林之七妍/特集展示 野村和弘/Eye to Eye-見ること」を開催。


東京都現代美術館では、戦後美術を中心に、近代から現代にいたる約5800点の作品を収蔵。「MOTコレクション」展では、会期ごとに様々な切り口を設けて収蔵作品を展示し、現代美術の持つ多様な魅力の発信をしている。
1階では、「竹林之七妍(ちくりんのしちけん)」と題し、新収蔵作品を中心に7人の女性作家に焦点を当てる。「竹林之七妍」とは、東京都現代美術館所蔵の河野通勢の作品名に由来する。


この作品では俗世を離れて竹林に集い清談を交わす古代中国の7人の賢者「竹林の七賢」が、鮮やかな衣装を纏った女性に変えて描かれている。時代や文化といった背景の異なる7人の女性たちが光の射す竹林のなかで花や鳥に囲まれて和やかに集うさまにならい、この展示では、東京都現代美術館でこれまで紹介する機会の少なかった女性作家に光を当てることに。
作品名にある「妍」とは、一般に姿かたちの麗しさや優美さを意味するが、本展示では、 美というものに対してどのように取り組み、作品としてきたかというそれぞれの美術家の活動を意味するものとして考える。生誕100年を迎えた間所(芥川)紗織と高木敏子、漆原英子と小林ドンゲ、前本彰子は新収蔵作品を中心に展示。福島秀子と朝倉摂は既収蔵作品をまとまったかたちで紹介する。


1階ではあわせて、コンセプチュアルな制作を通して創造行為を探求し続けてきた野村和弘の特集展示を行う。
3階では「Eye to Eye-見ること」と題し、様々な視線の在り方に着目。絵画に描かれた視線を入り口に、反射する素材を用いた彫刻、廃墟に錯視的なインスタレーションを作り出し写真に収めるジョルジュ・ルースの仕事、見えるものと見えないものとの間に遊戯性をもたらす開発好明のインスタレーションなど、多岐にわたる作品で構成。さらに画家、長谷川繁の特集展示を行う。


*3階は、前会期の展示を一部展示替えして継続
*開催内容は、都合により変更になる場合がございます。予めご了承ください


出品予定作家
朝倉摂、漆原英子、開発好明、河野通勢、小林ドンゲ、高木敏子、多田美波、中園孔二、中村宏、奈良美智、野村和弘、長谷川繁、福島秀子、前本彰子、間所(芥川)紗織、宮脇愛子 モニール・ファーマンファーマイアン、アレックス・カッツ、ロイ・リキテンスタイン、ジョン・バルデッ サリ、ゲルハルト・リヒター、ジョルジュ・ルース、アンディ・ウォーホルほか




漆原英子《The Snow Man》1956



前本彰子《深海のアネモネ(Sea anemone)ーEAT UP THE HEAVEN!》1992 撮影:末正真礼生 画像提供:コバヤシ画廊



小林ドンゲ《エドガー・アラン・ポーより モレラ》c.1970



高木敏子《花》1981



野村和弘《笑う祭壇》2014/2019 photo: Haruyuki Shirai



野村和弘《untitled (grapes)》2007 photo: Ichiro Otani

Eye to Eye—見ること



中村宏《明暗法からの視線》2015-16



多田美波《周波数 37306505》1965 photo: Masaru Yanagiba



開発好明《机の上》2010 ©︎Yoshiaki Kaihatsu



中園孔ニ《ポスト人間》2007



長谷川繁[タイトルなし] 2007



長谷川繁《法被威穂猥屠摩訶論ちゃん》1997


MOTコレクション 竹林之七妍/特集展示 野村和弘/Eye to Eye-見ること
展覧会HP:https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/mot-collection-240803/
会期:2024年8月3日(土)-11月10日(日)
休館日:月曜日(8月12日、9月16日、9月23日、10月14日、11月4日は開館)、8月13日、9月17日、9月24日、10月15日、11月5日
開館時間:10:00-18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)※8月の毎金曜日は21:00まで
観覧料:一般500円 / 大学生・専門学校生 400円 / 高校生・65歳以上 250円 / 中学生以下無料
会場:東京都現代美術館 コレクション展示室
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館

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