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「部屋のみる夢ーボナールからティルマンス、現代の作家まで」展 アーティストトークを開催


ヴィルヘルム・ハマスホイ 《陽光の中で読書する女性、ストランゲーゼ30番地》1899年、ポーラ美術館



ヴォルフガング・ティルマンス《静物、ボーン・エステート》2002年、ポーラ美術館 ©Wolfgang Tillmans, Courtesy Wako Works of Art


ポーラ美術館(神奈川県・箱根町)は、現在開催中の企画展「部屋のみる夢―ボナールからティルマンス、現代の作家まで」の2組の出品作家を招き、4月29日(土)に佐藤翠+守山友一朗、5月20日(土)に髙田安規子・政子によるアーティストトーク(ゲスト:吉野弘)を開催。


Photo by ©Rieko Tamura



Photo by ©Rieko Tamura


■ 4月29日(土)「アーティストトーク 佐藤翠+守山友一朗」
色とりどりの洋服や靴が並ぶクローゼットを鮮やかな色彩によって描いてきた佐藤翠氏と、日常や旅先で目にした風景を透明感のある色彩で捉えてきた守山友一朗。本展覧会では、初めての試みとして共作の絵画や屏風を制作し、閉じられた室内と開かれた自然との関係を再考する作品を展示している。作品に込められた思いや制作時のエピソードなどを紹介、また展示室で作家とともに作品を鑑賞。

日時:2023年4月29日(土)14:00-15:00(13:50開場)
集合場所:ポーラ美術館 講堂および展示室
定員:30名 (先着順)
参加費:無料 (要当日入館券)


【佐藤 翠(さとう・みどり)】
名古屋芸術大学絵画科洋画コース卒業、在学中にディジョン国立美術大学へ交換留学。東京造形大学大学院造形学部修士課程修了。平成29年度ポーラ美術振興財団在外研修員としてフランスに派遣。色とりどりの服が掛かったクローゼット、花々などのモティーフを、具象性と抽象性が共存する鮮やかな色彩と卓抜した構成によって描く。
主な個展に「Floating Drapery – 浮遊するドレーパリー 」小山登美夫ギャラリー(東京、2022)、「Diaphanous petals」ポーラ美術館(2019)、「Bouquets」8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery(東京、2019)、「Orange glow」Green Flowers Art Gallery(パリ、2018年)など。


【守山 友一朗(もりやま・ゆういちろう)】
パリ国立高等美術学校ボザールDNAP卒業、パリ国立高等美術学校ボザールDNSAP修了。日常の場面や旅先で目にした風景を主題に、心惹かれたモティーフや自然の織りなす思いがけない瞬間を描き留めている。
主な個展に「Illuminate」SCÈNE(東京、2022)、「Project N80 守山友一朗」 東京オペラシティアートギャラリー(2020)、「Étoiles et Brise-星とそよ風」SCÈNE(東京、2019)、「Try to remember」Green Flowers Art Gallery(ブローニュ=ビヤンクール、2016)など。



■ 5月20日(土) 「アーティストトーク 髙田安規子・政子 ゲスト:吉野弘」
髙田安規子・政子は 双子のアーティストユニットで、身近なものや日常風景のスケールを操作し、大きさの尺度や時間感覚における私たちの認識を問い直す作品を発表し続けている。本展覧会では、部屋を構成する普遍的な要素である窓や扉をモティーフにした新作を展示。展覧会の会場構成を担当した建築家・吉野弘をゲストに迎え、大きな窓とその向こうに広がる自然の風景が印象的な展示室の特徴を取り入れた今回の制作の背景について語る。また、展示室で一緒に作品を鑑賞。





日時:2023年5月20日(土)14:00-15:00(13:50開場)
集合場所:ポーラ美術館 講堂および展示室
定員:30名 (先着順)
参加費:無料(要当日入館券)


【髙田 安規子・政子(たかだ・あきこ&まさこ)】
双子の姉妹によるアーティストユニット。多摩美術大学美術学部彫刻学科卒業(安規子)、東京造形大学美術学部比較造形学科卒業(政子)、ロンドン大学スレード校美術学部修士課程修了(安規子・政子)。見慣れた日常の風景や身近な物のスケールを操作することでモノの大きさの尺度や時間感覚における認識を問い直す作品を制作している。
主な展覧会に「Going down the rabbit hole」MA2ギャラリー(東京、2022)、「日常のあわい」金沢21世紀美術館(2021)、「縮小/拡大する美術 センス・オブ・スケール展」横須賀美術館(2019)、「Through the Looking Glass」Cob Gallery(ロンドン、イギリス、2018)、「装飾は流転する」東京都庭園美術館(2017)など。


【吉野 弘(よしの・ひろし)】
大学卒業後、磯崎新アトリエを経て、自身の建築設計事務所を主宰。美術館やギャラリー等の設計を専門とし、並行して展覧会の会場構成を行う。実務の傍ら、東北大学大学院博士課程(五十嵐太郎研究室)に在籍し、日本の美術空間研究を行う。
主な仕事に、「ブルターニュ展」国立西洋美術館(2023)、「マティス展」東京都美術館(2023)、nca | nichido contemporary art(東京、2022)、原美術館ARC長期展示作品移設(群馬、2021~)、YOKOTA TOKYO(2018)、「M式 海の幸 森村泰昌展」、アーティゾン美術館(2021)、「佐賀町エキジビット・スペース展」群馬県立近代美術館(2020)など。


■展覧会概要
部屋のみる夢―ボナールからティルマンス、現代の作家まで
会期:2023年1月28日(土)– 7月2日(日)会期中無休
会場:ポーラ美術館 展示室1, 3主 催:公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
出品作家:ベルト・モリゾ、ヴィルヘルム・ハマスホイ、ピエール・ボナール、エドゥアール・ヴュイヤール、アンリ・マティス、草間彌生、ヴォルフガング・ティルマンス、髙田安規子・政子、佐藤翠+守山友一朗
展覧会HP: https://www.polamuseum.or.jp/sp/interiorvisions/


■ポーラ美術館について
2002 年に「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトに神奈川県箱根町に開館。印象派から20世紀にかけての西洋絵画を中心としたコレクションを核とする展覧会を開催する一方で、現代美術の第一線で活躍する作家たちの作品も展示し、同時代の表現へと展望を拡げている。富士箱根伊豆国立公園という立地を生かした森の遊歩道では四季折々の豊かな自然を楽しめる。

開館時間︓午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館⽇︓会期中無休 ※7月3日(月)-7月11日(火)まで展示替えに伴う臨時休館
所在地︓神奈川県⾜柄下郡箱根町仙⽯原⼩塚⼭ 1285
TEL︓0460-84-2111
入館料:大人¥1,800/シニア割引(65歳以上)¥1,600/大学・高校生¥1,300/中学生以下無料/障害者手帳をお持ちのご本人及び付添者(1名まで)¥1,000
※すべて税込 団体割引、各種前売り券による割引あり
公式サイト:https://www.polamuseum.or.jp/

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