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現代インドに受け継がれる祭りと衣装『AAM AASTHA インドの信仰と仮装ー分かち合う神々の姿』


クラサイ・ダセーラのシヴァップ〈タミル・ナードゥ州/ウダンディ〉
© Charles Fréger Sivappu, Kulasai Dussehra, Udangudi, Tamil Nadu, India


世界の伝統と文化にスポットライトを当て続け、国際的に活躍する写真家シャルル・フレジェが、インドの民族文化や宗教儀礼の力強いビジュアル面をたたえたポートレート200点を収録した作品集『AAM AASTHA インドの信仰と仮装ー分かち合う神々の姿』が2023年3月に刊行。

ヨーロッパの獣人を捉えた『WILDER MANN』、日本の神々の仮装を映し出した『YOKAI NO SHIMA』、南北アメリカの仮装祭を通し文化的遺産に迫る『CIMARRON』と、各地で土着文化や儀礼に注目をしてきたフレジェ。古来から受け継がれた、その目もくらむほどに多彩なキャラクターたちの姿は、見る者の心に強く訴えかけてきた。日本での刊行4作目にあたる本書では、現代インドへ眼差しを向けた。

インドには数多くの伝統、伝説、宗教があり、それぞれが独自の祭りや儀式を行っている。そこでは、あるものは神や女神を、またあるものは『マハーバーラタ』や『ラーマーヤナ』などのサンスクリット叙事詩に登場する伝説の英雄を表現している。フレジェは、仮面や頭飾り、衣装、ボディペイントといった装飾のディテールを強調しながら、人間や神などインドの無数の物語や人物を演じる人々の豊かな想像力を独自のスタイルで撮影した。小説家・ジャーナリストのアヌラダ・ロイによる寄稿文と、哲学者・評論家のカトリーヌ・クレマンによる解説、クーフー・コパリハによる衣装、キャラクターの解説付きで更に詳しくインドの信仰文化に触れる事ができる。



ラース・リーラーのクリシュナ デリー
© Charles Fréger Krishna, Ras Leela, Delhi, India



『AAM AASTHA(アーム アスタ) インドの信仰と仮装ー分かち合う神々の姿』
著者:シャルル・フレジェ
発売予定:2023年3月上旬
翻訳者:神奈川夏子 判型:B5変 製本:上製本 総頁:324頁 定価:4,400円(本体4,000円)刊行:青幻舎


シャルル・フレジェ(Charles Fréger)

フランスのルーアンを拠点とする写真家。世界中のさまざまなコミュニティに属する個性的な人々のポートレイトを撮影し続けている。主な著書に『WILDER MANN(ワイルドマン)欧州の獣人 ― 仮装する原始の名残』『YOKAI NO SHIMA 日本の祝祭 ― 万物に宿る神々の仮装』『CIMARRON(シマロン)ブラック・アイデンティティ ― 南北アメリカの仮装祭』(青幻舎)等がある。

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