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Hender Schemeによるオルタナティブ・スペース「隙間」、東京・蔵前にオープン。 「物々交換」をコンセプトに新しい価値を思考するテンポラリーな拠点




Hender Scheme(エンダースキーマ)が、2022年6月4日(土)、東京・蔵前にオルタナティブ・スペース 「隙間(すきま)」をオープン。
「隙間」はアーティストの展示を開催するギャラリーであり、さまざまなプロジェクトを行うオープンスペース。「物々交換」をコンセプトにエンダースキーマが運営するこのスペースは、ブランドの考える新しい価値を実地調査する拠点として期間限定で営まれる。


スペースとエキシビターそれぞれが持っている価値を、貨幣を介すことなく交換する「隙間」は、この方法を概念的な「物々交換」として捉え、「価値」のチャンネルを貨幣以外に合わせる重要な考え方として提示。また、エキシビターと取り交わすコントラクト(契約書)は、隙間のウェブサイトを中心に公開。これらの取り組みを通し、「隙間」はアーティスト、鑑賞者、それを伝える人々、あるいは私たち自身がこの場を介して結びつき、それぞれの思考を交換することを目指す。


エキシビションのラインナップは、「隙間」初の展示として彫刻家・増井岳人による「NOW」を開催。次回以降の展示に、ドイツを拠点に活動する画家・平松典己、書によるコンテンポラリーな作品を発表するアーティスト・新城大地郎、NYと東京を拠点に世界的に活躍する美術家・大山エンリコイサム、DDAA/DDAA LABを主宰する建築家・元木大輔を企画中。

増井岳人「NOW」展覧会情報











隙間は、スペース最初の企画として彫刻家の増井岳人による「NOW」を開催。
鎌倉のアトリエで活動する増井は、幼少期の土遊びや縄文土器との出会いといった原始的な体験から、どこかノスタルジックで柔らかい雰囲気を醸し出すユニークな彫刻を制作している。
本展「NOW」では、時間という概念をテーマに、言葉の外側にあるような純粋さ、自然さを追求した作品を発表。縄文土器の破片をプリミティブで遊び心のある胸像に再構築した新作「happying」シリーズを含む、さまざまな彫刻や平面作品を紹介する。

エキシビターステイトメント
できるだけ純粋で、自然に見え、説明がいらない。そういうものにあこがれる。
1979年神奈川県鎌倉市生まれ。主に陶器による彫刻の表現手法を用い、ユニークな作品を発表。幼少期の土遊びや縄文土器を見たときの原始的な体験が、いまの彫刻につながっていると言う。
そこから生み出される彫刻は、どこか懐かしく、柔らかい物腰で語りかけてくるような趣がある。
技法に縛られる事なく自由でオリジナルな表現は従来の陶の彫刻がもつイメージを一変させ、ユーモアに富んだ作品がジャンル問わず多くのファンに支持されている。
本展では、縄文土器をくみあわせつくられた新作「happying」シリーズを中心に、時間についての考察を元に制作された平面作品などを含め20数点を発表予定。


増井岳人

増井 岳人「NOW」
開催期間:2022年6月4日(土) – 6月12日(日)
営業時間:12:00~19:00
会場:隙間 東京都台東区蔵前3-11-2 1F

Mail:sukima-contact@henderscheme.com
Web Page: http://sukima.henderscheme.com/
Instagram: @sukima_gallery



エキシビタープロフィール
増井 岳人 Masui Taketo

1979年 神奈川生まれ
2001年  東京藝術大学彫刻科卒業
2003年  東京藝術大学大学院修了
2006年 東京藝術大学美術学部彫刻科 卒業
東京藝術大学大学院美術研究科修士課程 修了
東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程 退学
現在  東京造形大学彫刻科 非常勤講師


主な個展
2011 増井岳人彫刻展/ギャラリーせいほう  
2014 増井岳人彫刻展/ギャラリーせいほう     
2016 増井岳人彫刻展/日本橋三越本店
2017 増井岳人彫刻展/ギャラリーせいほう
2018 Taketo Masui Solo Exhibition/Studio Nicholson London
   増井岳人個展「from it」/CAGE GALLERY
2020 増井岳人彫刻展/ギャラリーせいほう
2021 Taketo Masui Solo Exhibition 「good night」/スパイラル

他、国内外のグループ展に多数出品

【ギャラリー情報】

隙間
「隙間(すきま)」は、「交換」をコンセプトにHender Schemeによって営まれるオルタナティブ・スペース アーティストの展示を開催するギャラリーであり、さまざまなプロジェクトを行うオープンスペースであり、新しい価値を実地調査するテンポラリーな拠点。


CONCEPT
「物」と「場」は一見簡単に結びつき、いまもどこかで新たな出来事が生まれ続けている。 経済原理において、たとえば商業店舗は「売るための空間」を得るために、その所有者と貨幣を介した価値交換を行う。あるいはギャラリーとアーティストは、「作品」と「空間」、それに付帯するいくつかの価値を貨幣に変奏しながら交換することで、展覧会を開催。何かを買う、何かを鑑賞するための場。それが人へ届く前に行われる開示されない価値交換は、タブーめいた響き、あるいは当たり前すぎて見過ごされているように思える。
Hender Schemeは、この不可視の交換に注目し、その「価値」に関心を持った。
「隙間」では、スペースとエキシビターそれぞれが持っている価値を、貨幣を介すことなく交換。これは概念的な「物々交換」であり、「価値」のチャンネルを貨幣以外に合わせることと言える。そして、アーティスト、鑑賞者、それを伝える人々、あるいは私たち自身がこの場を介して結びつき、それぞれの思考を交換することもまた「価値」と捉える。

<BRAND CONCEPT / PROFILE>

Hender Scheme(エンダースキーマ)

身体的、生物学的に性差を示すセックスに対して、ジェンダーとは、社会的、文化的な性差を意味する。
Hender Scheme(エンダースキーマ)ではセックスによる性差を尊重しながらも、身なりにおいてジェンダーを介することなく、人間の経験や環境によって構造化されたジェンダースキーマを超越した概念を提唱する。

2010 Autumn/Winter スタート。
浅草にあるアトリエを拠点に、レザーシューズや小物などを中心としたプロダクトを展開。”NEW CRAFT”をキーワードに、伝統的な技術や製法で、コンテンポラリーなアイデアを具現化している。
エンダースキーマでは、表層的な部分のみでなく、物が出来上がる背景や過程などに重きを置き、モードとクラフトのバランスのとれたモノ作りをしている。また、人から人へモノは渡っていき、製品になって、それを人が使ってその人なりの完成品になっていくという考えのもと、プロダクトそのものだけではなく、その過程や経過をデザイン。

Web Page: https://www.henderscheme.com
Instagram:https://www.instagram.com/henderscheme/?hl=en

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