《2000 年来のコラボレーション(予言者)》 2018 公益財団法人石川文化振興財団蔵 Courtesy the artist and TARO NASU photo: Stevie Dix
国際的な注目を集めるライアン・ガンダー(1976年イギリス生)の東京で初めての大規模個展が東京オペラシティ アートギャラリーにて開催。ガンダーの作品は、日常生活で気に留めることすら忘れているあたりまえの物事への着目を出発点として、オブジェ、インスタレーション、絵画、写真、映像などそのジャンルは多岐にわたる。制作の背景には、「見る」ということについての考察や日常経験の鋭い分析など、知的な好奇心が 満ちあふれていて、その作品は見る人の思考や創造力を刺激して、私たちにさまざまな問いを抱かせる。意外なもの同士を結び つけ、情報を部分的に隠蔽し、ユーモアをまじえて「そもそも」を考えるきっかけをつくるのは、ガンダーの作品の真骨頂。作品を前にすれば、思わずクスっとしたあとに、はっとするような発見が待っているだろう。新作を含めて空間全体をひとつの作品として創り上げることを目指す今回の個展を、ガンダー自身も楽しみにしているそう。
本展は当初2021年に開催を予定されていたが、コロナ禍により延期を余儀なくされた。しかし本人の申し出により「ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展」を代わりに開催。今回、満を持しての個展に加え、上階では再び「ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展」を開催される。
《はじめに、言葉がある以前、そこには……》 2021 Courtesy the artist and gb agency, Paris photo: David Tolley
《ひっくり返ったフランク・ロイド・ライト+遠藤新の椅子、数インチの雪が積もった後》 2022 Courtesy the artist and TARO NASU photo: David Tolley
《有効に使えた時間》 2020 タグチアートコレクション蔵 Courtesy the artist and TARO NASU photo: Thierry Ball, TARO NASU
《時間の問題にすぎない》 2020 Courtesy the artist
《首にかけた重石(時間を無駄にしなかった証)》 2019 Courtesy the artist and TARO NASU photo: Stevie Dix
《編集は高くつくので》 2016 公益財団法人石川文化振興財団蔵 Courtesy the artist and TARO NASU photo: Yasushi Ishikawa, Okayama Art Summit
《もはや世界はあなた中心ではない》 2008 大林コレクション蔵 Courtesy the artist and TARO NASU photo: TARO NASU
ライアン・ガンダー
1976 年イギリス生まれのライアン・ガンダーは、コンセプチュアルアートの新しい地平をひらく作家として世界のアートシーンで注目を集めている。2019 年クンストハレ・ベルンの大規模な個展をはじめ各国で展覧会が開催されるほか、ドクメンタ、ヴェネチア・ビエンナーレなど の国際展での展示、2010 年セントラルパーク(ニューヨーク)における屋外彫刻などのパブリックアートも知られている。日本では2017年に国立国際美術館(大阪)の個展およびガンダ ーのキュレーションによる同館の収蔵品展が同時開催されて話題に。
【開催概要】
展覧会名 ライアン・ガンダー われらの時代のサイン
会期 2022年7月16日[土] – 9月19日[月・祝]
会場 東京オペラシティ アートギャラリー
開館時間 11:00-19:00(入場は 18:30 まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、8月7日[日・全館休館日]
入場料 一般 1,400[1,200]円/大・高生 1,000[800]円/中学生以下無料
主催 (公財)東京オペラシティ文化財団
協賛 ジャパンリアルエステイト投資法人
協力 (株)中川ケミカル、(株)リコー、(公財)石川文化振興財団、(株)カイタックホールディングス、TARO NASU 後援 ブリティッシュ・カウンシル
*同時開催「ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展」、「project N 87 黒坂祐」の入場料を含みます。
*[ ]内は各種割引料金。障害者手帳をお持ちの方および付添1名は無料。
*割引の併用および入場料の払い戻しはできません。
*新型コロナウイルス感染症対策およびご来館の際の注意事項は当館ウェブサイトをご確認ください。