NeoL

開く

フィリップ・ワイズベッカー作品展「PHILIPPE WEISBECKER / in sight」



目黒のGALLERY CLASKAでは9月4日(土)から、フィリップ・ワイズベッカー作品展「PHILIPPE WEISBECKER / in sight」を開催。

CLASKAでは2018年に開催した「WORKS IN PROGRESS」以来、3年ぶりとなる個展。2020年東京オリンピックの公式ポスターのひとつにも選ばれた作品の原画や習作をはじめ、今回もバラエティに富んだ作品の数々を楽しめる。



2009年、CLASKA Gallery & Shop “DO” の2号店のオープンに合わせ、オリジナルのショッパーを製作した際、ワイズベッカーにイラストを依頼したのをきっかけに、ワイズベッカーとCLASKAの交流は始まった。

翌年、料理研究家の長尾智子の著作「あさ、ひる、ばん、茶」の挿画のためにワイズベッカーが描き下ろした原画を、店内で展示販売したのがCLASKAでの最初の作品展示。
以来、「Line Work」(2011)、「Manufacturing」(2013)、「En Noir et Blanc et Couleur」(2016)、「Work in Progres」(2018)と、ほぼ2年おきにワイズベッカーの個展が開催されている。


今回も新作を中心に、ワイズベッカーのさまざまな作風を見ることができる。見所のひとつは2020年東京オリンピックの公式ポスターにも採用された作品の原画やその習作。オリンピックスタジアムをシンプルな線で鳥瞰で捉えた視線から描かれた大きな作品だ。
そのほか、DMのイメージにも使われているバックパックのシリーズやプラスティックのカゴや虫叩きなど身近な日用品を描いた作品、また金具などをモチーフにした立体作品の展示も。

そして今回、ディレクターの大熊が最も惹かれた作品が「HILATURAS VINAS」というかつてバルセロナにあった古い繊維工場を物語的に描いた一冊の作品。工場の外観はもちろん、工場内の紡績機械、反物らしきものが整然と並んでいる風景など、ワイズベッカーのファンにはたまらない魅力的なタッチで描かれた作品。こちらはアルバム状の一冊まるごとの作品なため、全てのページを会場でご覧いただけないこともあり、今回作品集として書籍化することに。




フィリップ・ワイズベッカー(PHILIPPE WEISBECKER)

1943年セネガルで生まれフランスに育つ。1966年フランス国立高等装飾美術学校卒業。1968年にニューヨークに移住し、広告や雑誌「The New Yorker」などでイラストレーションを多数手がけた後、2006年に帰国。その後パリ、バルセロナなどを拠点にアートワークを中心とする活動を展開。欧米や日本で発表を続けている。



PHILIPPE WEISBECKER / in sight

会期:2021年9月4日(土)〜10月3日(日) 

会場:GALLERY CLASKA
(東京都品川区上大崎4-5-26 マンション雅叙苑2号館101 Tel:03-5773-9667)

営業時間:水曜〜日曜 13:00~18:00 定休日:月・火曜

詳細URL:https://www.claska.com/gallery/philippe-weisbecker-in-sight/

RELATED

LATEST

Load more

TOPICS