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カルティエ現代美術財団、ダミアン・ハースト『Cherry Blossoms』のお披露目となる展覧会を開催


Damien Hirst in his studio, 2019. 撮影 Prudence Cuming Associates. © Damien Hirst and Science Ltd. 禁無断転載, DACS 2021

カルティエ現代美術財団は、2021年6月1日よりダミアン・ハースト(Damien Hirst)の最新作『Cherry Blossoms』のお披露目となる展覧会を開催。

『Cherry Blossoms』は、ハースト初のフランスでの美術館展示となる。『Cherry Blossoms』シリーズは、風景画の伝統的な主題を遊び心あふれるアイロニーを込めて再解釈する。ハーストは、印象主義と点描画法とアクションペインティングを参考に、濃厚な筆致と、ジェスチュラルペインティングの諸要素を融合させる。濃密で鮮やかな色で全面覆われた巨大なキャンバスは、具象と抽象の境界を揺れ動く広大な花の風景で見る者を包み込む。
『Cherry Blossoms』は、19世紀末と20世紀の偉大な芸術運動に対する破壊であると同時にオマージュ。これらの作品は、ハーストが長い間続けてきた絵画への探求と不可分のものだ。
ハーストは、ロンドンのアトリエで「この絵に没頭し、端から端まで一気に仕上げた」と述べている。

さらに、数枚のキャンバスに同時に手を加え、完成後何ヶ月間も作品をそばに置いて、絶えず立ち戻ったりしていたと言う。ダミアン・ハーストは丸3年を費やした末、2020年11月に『Cherry Blossoms』シリーズを完成させた。「コロナ禍では、より多くの時間をこの作品と共に過ごし、この作品を眺めたことで、すべて完成したと絶対的に確信させてくれました」。シリーズ全体は107枚のキャンバスからなり、単一パネル、二連、三連、四連、さらには六連と、すべて大判へと分けられている。

2019年、ロンドンでカルティエ現代美術財団ゼネラル ディレクター、エルベ・シャンデスから受けた招きに応えるこの展覧会は、エルベ・シャンデスとハースト自身が選んだ30点の絵画を展示。ジャン・ヌーヴェル(Jean Nouvel)が手掛けたスペースを占有する濃く鮮やかな絵の具で覆われたキャンバス群は、見る者を絵画へと引き込む。


ダミアン・ハースト「Renewal Blossom」, 2018. 撮影 Prudence Cuming Associates. © Damien Hirst and Science Ltd. 禁無断転載, DACS 2021



ダミアン・ハースト「 Spiritual Day Blossom 」, 2018. 撮影 Prudence Cuming Associates. © Damien Hirst and Science Ltd. 禁無断転載, DACS 2021



ダミアン・ハースト 『CHERRY BLOSSOMS』​
開催期間:2021年6月1日-2022年1月2日​
開催場所:カルティエ現代美術財団



ダミアン・ハースト, 2019. 撮影 Prudence Cuming Associates. © Damien Hirst and Science Ltd. 禁無断転載, DACS 2021


ダミアン・ハースト(Damien Hirst)
1965年にブリストル(英国)で生まれリーズで育ったダミアン・ハーストは、1984年にロンドンへ移り、現在も暮らしている。1988年、ゴールドスミス カレッジ在学中に、他の学生の作品とともに自作を展示する『Freeze』展を主催。同展は、自身のみならず、その他大勢の新進アーティストのキャリアをスタートさせるきっかけになるとともに、「ヤング ブリティッシュ アーティスト」の誕生を画するものだった。1995年にはターナー賞を受賞。ダミアン・ハーストの創作活動は彫刻、インスタレーション、絵画、描画にわたり、生と死、過剰さ、はかなさに関連したテーマを探る。国際的に著名なアーティストである彼の作品は、大規模回顧展の一環としてロンドンのテート モダン(『Damien Hirst』、2012年)、ヴェネツィアのパラッツォ グラッシおよびプンタ デッラ ドガーナ(『Treasure from the Wreck of the Unbelievable』、2017年)で展示されてきた。



カルティエ カスタマー サービスセンター​ 0120-301-757​

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