フォトグラファーのNico Perez(ニコ・ペレズ)が、2月27日(土)~3月28日(日)まで「離れる|Take Off」を開催。クリエイターharu.の姿、表情、ランドスケープを収めた写真と16mmで撮影されたショートムービーを鑑賞できる。haru.は被写体であるけれど、同時にNico自身を映し出す存在であり、誰もが感じたことがある気持ちを具現化させた存在でもある。添えられた言葉も含めて、儚く、剥き出しの美しさを持った展示。
以下、Nico Perezによるステイトメント。
「“Take Off”は、新しい国、新しい街、東京に引っ越してきた時に初めて感じた経験や感情から生まれたプロジェクトです。
自分はここで何をしていたのか? なぜなのか? 何かから逃げていたのか? それともそこに向かって走っていたのか?
この作品集や短編映画に出てくる場所には、何度も足を運んでいました。そこは私にとって特別な場所で、飛行機が離陸して私の頭上を飛んでいくのをよく見ていました。かつて馴染みがあった、今は遠くにある故郷を身近に感じることができたからです。
今となっては遠い記憶だけれど、それをカメラで視覚的に表現しなければと思ったのです。この作品を撮影する過程が、自然発生的で学び深い物であることも重要だったと思います。誰かの表現の中に、自分の感情の真実を捉えようとすること自体が旅になりました。私が感じたことを撮影するために、エネルギーの真実が確立された空間を私と共有してくれた友人のharu.に感謝したいと思います。
この写真集を通して、その場所で私が抱いた感情や気分を表現できればと思います。いくつかの写真の青という色からは、自由と時に孤独の本質を。遠い思いのようなモノクロームの写真もあります。記憶のフレームのように少しずつ違う形をした写真は、完璧ではなく、むしろ不完全なものであってほしいと思っています。」
「離れる|Take Off」
期間:2月27日~3月28日まで
入場料:入場無料
※プライベートギャラリーのため、アポイント制。問い合わせは下記メールアドレスまで。
問合せ先:mailto:mailpereznico@gmail.com