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食堂物語:.m.j.k.(NaqStoeRu aka bhazbrendy)「お店と店員の雰囲気。あったかい!過ごしやすい!美味い!大抵和食があるお店が好き」

NeoL Magazine JP | Photo:
.m.j.k Text: Mayu Uchida | Edit: Ryoko Kuwahara


“ストリート”と“グラフィティ”の垣根を超えてアートを通じて独自の世界観を繰り広げる未来的古風音表現痛痴者.m.j.k.(NaqStoeRu aka bhazbrendy)。魔法遣いのような非現実的なキャラクターや生活する上で様々な場面に登場する椅子をファンタジーの延長線上で描いたペイント作品や自身が手がけるアパレルブランドSauRas(ソーラス)で垣間見ることができる原始的なものに未来的な要素を落とし込んだグラフィックなどが印象的。
人との交わりを大切にし、「食」を通じて創造性が豊かになると語る彼が現在通い詰めているお店の話を皮切りに、昔の行きつけのお店のエピソード、お酒の上で生まれるアイデア、自身のクリエーションとブランドなどについて話してもらった。

――幼少期から現在に至るまで「食」というのはどのような役割や意味を果たしていますか。

.m.j.k.「ご飯の時間といったら唯一家族で同じテーブルを囲う。今は仲間と食べに行くこと。ディナーショーとか行ってみんなでパーティーしながら食べたりしていますが。地方に行った際、地元の人に連れて行ってもらうお店で味わう絶品系の感動は最高ですね。そこには大体の確率で酒もあるのですが、とにかくすごい好きな時間です」

ーー行きつけの飲食店はどこですか。行きつけになった経緯をお聞かせください。

.m.j.k.「今の行きつけは4つくらいで近所にありますが、基本は雰囲気とお店の方との相性。あったかい!過ごしやすい!美味い!大抵和食があるお店が好きです。本当に行きつけなので場所も名前も言えません」

――そこでよく注文する料理は何ですか。また、思い出やエピソードを教えてください。

.m.j.k「焼きおにぎり、銀鱈の西京焼き、月見つくね、梅しそ巻き。先述の4つの行きつけのお店には入っていませんが、昔行きつけだった居酒屋での話で、よくいろんな人と行っていて、ある日初めてデート的な感じで行ったら、帰り際にお店のお母さんに“いつも綺麗な人連れて〜(笑)”と言われてしまい、女の子に最後に“ばれたね”って言われて撃沈しました。一回も友達以外と行っていなかったのですが、弁解の余地なしですね(笑)。他にもエピソードはたくさんありますよ。気になった居酒屋のドア開けたらハチマキしたおじいちゃんがバイオリンを弾いてたり、そのお店もまたこだわりがすごくて、、、書ききれません」

ーー居酒屋など人が集まり、コミュニーケーションをとる場というのは自身にとって、自身のクリエーションにおいてどのような影響を与えていますか。

.m.j.k「多大な影響、二日酔いですね。もう一生飲まないと思ってまた迎えます」

ーークリエーションはどのような瞬間で生まれますか。以前、よく友人と居酒屋など行くと言っていましたが、やはりそういう場所で友人とテーブルを囲んでアイデアが偶然生まれることもあるのでしょうか。

.m.j.k「めちゃくちゃいろんなアイディアが出ますよ!酒の上のアイディアですが!やらかしたりしてめっちゃ下がっているままで描いたらすごくいい作品になったものとか、近所のBARでしっぽりしっとり飲む図とか」

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.m.j.k Text: Mayu Uchida | Edit: Ryoko Kuwahara


ーー実際、自炊はしますか。もしするのであれば、得意な料理はありますか。

.m.j.k「よくしますよ。とりあえず焼く系ですね。料理もすごいクリエイティブだと思いますし、好きです」

ーー初めて作った料理は何ですか。

.m.j.k「多分ベーコンチーズトーストです。ベーコンが好きで、母がいつも作ってくれました」

――料理もすごいクリエイティヴとおっしゃっていましたが、「食」から何かインスピレーションを受けることはありますか。

.m.j.k「あるのですが言葉にできません、、、すみません」

ーーいつからグラフィティ、ストリートカルチャー、ヒップホップカルチャーに目覚めましたか。きっかけなどをお聞かせください。

.m.j.k「当時ゲームセンターとかにいる怖そうなお兄さんたちのダボダボなスタイルがカッコよかったですね〜。自然と目に入る感じで当時B系みたいな括りで呼ばれてました。10~20歳くらいまではストリートグラフィティが好きで、hiphopも同じですね。僕の時代はたくさんのhiphopのコンピアルバムがあって2001~2004年あたりはかなり手探りでした。パソコン(オンライン?)の情報とかはなかったので、いろんなコンピアルバムを聴いてはハマっていました。テープに録音してオリジナルのコンピテープみたいなものも作ったりしてましたよ。ハマった中でも特にベースになったのはスケートボードですね。グラフィティもヒップホップもスケートボードを通じてもっと知ることができました」

ーーグラフィティの作品を拝見させていただいたのですが、.m.j.kさんの作品を象徴するのは椅子や男の子のキャラクターだと思いました。どのような経緯、また意味合いを持ってクリエイトされたのか教えてください。

.m.j.k「よく紹介されるときに“ストリート”とか“グラフィティ”と付けたがられますが、ぼくが.m.j.k.として進行している表現は“ストリート”でも“グラフィテ”でもないんですよ。じゃあ何かと言えば何とも言えませんが。男の子は2012年くらいから描いていますが、よく僕自身に似てると言われます。要素の中に僕自身も反映されています。肖像画とまではいきませんが、魔法使いみたいなコミカルな非現実的なキャラです。椅子は人間とものすごく深くも浅くも関係しています。社長椅子、王様の椅子、どちらも一人用の椅子で、地位まで表してますよね。家にたくさん椅子があるのは友人や来客のためで、電車にも飲み屋にも椅子はたくさんある。疲れて帰ってきて『ブファッ〜』っと座るフカフカの椅子とか、支えてくれてどうもって感じで。文では伝えづらいけど、楽しんだり、真剣な話をするとき椅子に座ってるんじゃないですか??でも自分自身は座布団がすきです」

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.m.j.k Text: Mayu Uchida | Edit: Ryoko Kuwahara


ーークリエイトする際のインスピレーション源は何ですか。

.m.j.k「音、友人、逆境、悲しみ、自然、散歩」

ーーアパレルブランドSauRasは普段描かれている作品とはまた異なるフューチャーリスティックな雰囲気を醸し出したデザインが特徴だと思ったのですが、どのような経緯で設立したブランドなのでしょうか。どのような意味合いを持っているのでしょうか。

.m.j.k「SauRas(ソーラス)は2010~2013年の間に確立したスタイルです。元は手描きで、そこから基本グラフィックになり2019年より再スタートしたブランドです。基本、存在しているのか存在していないのか曖昧な世界を描いています。.m.j.kでは頼まれごとが多いのですがSauRasでは頼むことが多くて、人との関わり方も異なり、個人的に全く新しい経験などチャレンジもできて最高です。未来感は強いですが、非常に原始的なイメージで今存在する電気や核燃料などとは全く異なるパワーをイメージしています。また、見たことのないものを“新しい”と考えるスタンスのブランドです。例えば恐竜が目の前に現れたら、はるか昔の動物というのが一般の認識ですが、SauRasではそれを新しいと認識します。遥か昔に高度な技術があったのか!?みたいになあるじゃないですか?ピラミットとかそうゆう、、、この世界はもっとファンタジーで地球以外に生き物がそりゃいるだろ!とか人間も空飛べるかもよ?みたいな地球にあるものからこんだけのものを作り出してるんだからそれ自体かなりファンタジーという感じですね」

――新型コロナウィルスの影響で、人との触れ合いが減ってきている中、アートというのはどのような役割を果たすと思いますか。

.m.j.k「無限の役割。楽しかったり癒されたり考えさせられたり救われたり募金になったり?自分のことや人生のこと何が大事かを考えた人は多いのでは?僕自身は自粛期間中 暇とは無縁でしたね。ARTって元々全人類に備わっているから、どんな役割してるのかをこれって言えませんね」

ーーこのような状況の中で、自身が描くものは変わりましたか。今後どのように自身のアートを発展させていこうとお考えですか。

.m.j.k「変わりましたね、コロナが関係あるかわかりませんが。一本一本の線に意識して線を引くようになりました。今はそれが好きです。今後は時間をかけて焦らず作品を仕上げて、ばこーーーんっっっと広い会場で個展をしたいです。クリエーションの幅も広げて今まで自分で作ったルールを紐解くように壊していきたいです」


.m.j.k.[NaqStoeRu aka bhazbrendy]
IG @mjk_mjk

SauRasBeing
IG @sauras_being
オンラインサイト

 

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