CAGE GALLERYは、12月13日(金)から出版社Rondadeによる「displacement」を開催。
Rondadeは、様々なアーティストとの共同プロセスによって、独自の本を制作するパブリッシング・プラットフォーム。Rondadeによる「本」は、ときに通念的な書籍の形式から逸脱し、その枠組みや概念を問いかける。
「displacement」は、出版社による「本」と「場」にまつわる実験的なプロジェクトとして、2019年より始まった。本プロジェクトでRondadeは、他者による市場の様々な本をすくい上げ、個別の操作を加える事によって書き換え、あるいは置き換えを施し提示する。
本展では操作の試みとして、NADiff a/p/a/r/tと連携。「displacement」で選択された「本」がNADiff a/p/a/r/tの書棚に挿入され、ウィンドウ・ギャラリーから書店へと「場」を拡張していく。CAGE GALLERYには、つながりの痕跡となるオブジェクトが置かれるだろう。
displacementとは出版社Rondadeがすでに世に提出され販売された本や物を選び抽出し別の視点を再設定しShopという場を提示し検証する試みである。
「自分たちが普段つくりだす出版物は書き換えや置き換えをすることで意図と偶然の狭間を行き来できる動きや揺れを作り出しています。紙面上で起こるこの動きこそが価値なのではないかと常に考えます。」
Shopという場では通常、提出する側と受けて側に一方的な力が働いている。
あえて自分たちが作った本ではなく別のObject(商品)を使いその物にあたえられた、意味や意図を大幅に変容させるのではなく別の眼差しを与えることによって差異を見つけ出し変調させながら受けて側が新たな想像を加えることで価値を生み出してもらう。
(別のObjectを再設定することで自分たちの出版物と同様とみなすことで成立する)
「Object(商品)が変容することで起こる動きをShop(場)という受け皿で提出側と受けて側で何を交換していくのかを改めて私たちは考えていきます。」
Rondade 佐久間磨
displacement / Rondade
会期: 2019年12月13日(金) – 2020年1月26日(日)
点灯時間: 11:00 – 20:00
会場: CAGE GALLERY
協力:NADiff a/p/a/r/t
ハンドアウト:ギャラリー向かいのHender Scheme「スキマ」内
*会期中、「displacement」で選択された「本」がNADiff a/p/a/r/tの書棚のどこかに挿入されます。「本」はNADiffにて購入可能です。
Rondade
さまざまなアートフォームを 創造の初期衝動に立ち返り、既成の枠にとらわれない形と方法で現化することを目的にRondadeを設立。アートブック、写真集『冨井大裕 : 関係する / Interact 』伊丹豪 『photocopy』Buku Akiyama 『Composition No.1–10 and the derivatives, 2001–2016等 』澤田育久『substance』などを出版。
rondade-prototype.com
CAGE GALLERY
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