1950年代のジャズシーンに人気を集め、端正なルックスゆえに“ジャズ界のジェームス・ディーン”とも呼ばれた天才ミュージシャン、チェット・ベイカーの“最期の数日間”を映画化した『マイ・フーリッシュ・ハート』が公開中。
1988年5月13日金曜日、午前3時。アムステルダムに滞在中のチェット・ベイカーが宿泊先のホテルの窓から落下して死亡した。現場に駆けつけた地元の刑事・ルーカスが遺体を確認すると、その男が落ちた窓辺に謎めいた人影を目撃。しかし殺風景な部屋の内部には誰もおらず、机にはドラッグ用の注射器などが散乱し、床にはトランペットが転がっているだけだった。すぐさま捜査を開始したルーカスは、チェットの身に何が起こったのかを調べるうち、彼のずたずたに傷ついた心の闇に触れていくことに――。
刑事・ルーカスは架空のキャラクターでありながら、そのほかの登場人物や彼が亡くなる前の数日間はきめ細やかに再現されているという、現実とフィクションが織り交ぜられた独自のミステリー作品。ルーカスがたどり着いた“真実”とは?
マイ・フーリッシュ・ハート
監督・脚本:ロルフ・ヴァン・アイク
出演:スティーヴ・ウォール、ハイス・ナバー、レイモンド・ティリー
配給:ブロードメディア・スタジオ
(2018年/オランダ)
公開中
©2018 (PUPKIN) – VPRO
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