塩田千春の新作インスタレーション『6つの船』が、東京・GINZA SIXに登場する。会期は、2月27日から10月31日予定。
GINZA SIXの開業以来、3作品ぶりの日本人アーティスト起用となる新作アートを手掛けるのは、ベルリンを拠点として国際的に活躍し、2019年6月から過去最大規模の個展開催が控えているアーティスト・塩田千春。
本作品は、「6つの船」をテーマに、鉄枠、フェルト、ロープの素材で作られた全長5メートルの6隻の船が中央吹き抜け空間を飾る。これまでも塩田の作品にはしばしば船がモチーフとして用いられてきており、船は人や物だけでなく、時間をも運びながらいずれかの方向に前進するものであり、「存在とは何か。生きているとはどういう意味なのか。私たちは何を求めて、どこへ向かおうとしているのか」を追求してきた塩田の問いに共鳴している。
新作アートでは、戦後多くの困難を乗り越えて復興を遂げてきた銀座の「記憶の海」を6隻の船が出航し、前進する様子を表現。6隻の船は空間全体に張り巡らせた無数の白い糸によって吊り下げられており、異なる高さや向きで配置されているため、GINZA SIXの各フロアから見え隠れする船を眺めながら、ふと異次元を訪れるような想像の旅を楽しめる。
塩田千春 Photo:Sunhi Mang
作品名:6つの船
アーティスト名:塩田千春
展示場所:GINZA SIX 中央吹き抜け
展示期間:2月27日(水)~10月31日(木)予定
サイズ:全長14メートル×高さ8.5メートル ※船は1隻あたり全長5メートル