©片山真理『on the way home #001』2016年
片山真理の個展『帰途』が、群馬県高崎市の群馬県立美術館にて開催中。会期は、3月20日まで。
片山真理は、1987年に埼玉で生まれ、群馬で育った美術家。先天性の四肢疾患により9歳で両足を切断して以後、義足で生活しており、手縫いの作品や装飾を施した義足を装着したセルフポートレート、自身の身体をかたどった立体作品などを制作している。さらに、歌手やモデルとしての活動や、講演、執筆も精力的に行っている。
『帰途』は、彼女が約11年ぶりに同館で開催する展覧会となる。展示されるのは、『瀬戸内国際芸術祭2016』の参加企画として香川・直島で開催された個展『bystander』で発表した立体作品を発展させた作品や、自身が幼少期から慣れ親しんだという利根川、渡良瀬川の川岸、自動車が行き交う国道脇などで撮影したセルフポートレートなど。
時間と空間の隔たりを超えて群馬へ帰り着いたとき、片山の作品はどのような変化を見せてくれるだろうか。ここからまた新たな一歩を踏み出す彼女の姿を見つめたい。
片山真理『帰途』
2017年1月21日(土)~3月20日(月・祝)
会場:群馬県 高崎 群馬県立近代美術館 展示室5
時間:9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(3月20日は開館)
料金:一般300円 大高生150円
※中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料