上質な素材で作られたウェアラブルかつモダンなアイテムで人気を集めるrag & bone。その2014SSコレクションにはメンズ、ウィメンズともに日本のサムライや鎧などからインスパイアされた柄などが登場した。伊勢丹新宿でのポップアップストア(現在終了)のために来日を果たした彼らに、最新コレクションから日本の文化についてまでを聞いた。
—2014SSのコレクションは、メンズもウィメンズにも和の要素が入っていました。今、なぜ和に着目したのでしょう?
マーカス「元々日本がとても好きで、ファーストコレクションからずっと日本の生地を使っているくらいなんですよ。今回は日本のいくつかのエレメントをピックアップしてコレクションに落とし込んだという感じです。メンズではサムライや鎧、刺し子などからヒントを得て、柄やパターンに落とし込みました」
—この柄は着物のものではないんですか?
マーカス「和柄ではあるけど、着物というよりもアロハに近いですね。こちらはイタリアのインディゴに日本の柄をのせたもの。刺し子のように縫ってあります。例えば和柄で着物を作ってしまったらそのまま着物にしかなりませんが、オーセンティックなものや伝統的なものを取り入れて新しい何かを作るというのはずっとやってきたことで、これらもその一端です」
—なるほど。ウィメンズでも大草原の小さな家とサムライがインスピレーションの要素として入っているということですが、一見したところではわかりませんね。
マーカス「サムライと一言にいってもいろんな部位や様式がありますよね。普通サムライにはフォーマルやハードといった印象があると思いますが、動きやすさも必要だったはずで、ハードとソフトという相反する要素を兼ね備えていると感じていました。だからサムライという文字面だけをなぞるのではなく、そこからヒントを得て、例えば亀の甲羅のような六角形、農民のような素朴でワイルドな感じ、ローブのようなアイテムなども作ってみました」