料理人の私がケーキを作るようになったきっかけのお話です。
昔、ホテルで働き始めてすぐの時、「ウェディングケーキよろしくね、来週はいったから…」
当時私はデザートを作ったりはしていましたが、ホールのケーキを作ったこともあまりなく、
出来るはずがありませんでした。
今から考えるととてもおそろしいですが、なぜか私は「はい」と答えていました。
その日から毎日いろんな本屋に通い、お菓子の本をかきあつめ、仕事が終わってから毎日ケーキを焼きました。
本が先生です。
私は『はじめてのお菓子作り』という本をみながら、ウェディングケーキを作り上げました。
この試練がなければ、私は今でもケーキを作っていないかもしれません。
今となってはすっかり私の楽しみに。
当時はプレッシャーに押しつぶされそうになって泣きながら作っていたのに!
人を幸せにするケーキ、胸がキラキラするケーキ。これが私の目標です。