女王蜂のアヴちゃんが彼女を慕う男性たちとお忍びデート。その様子をドキュメントする人気連載第4回目に登場するのは作曲家・岩崎太整。映画・ドラマ『モテキ』の音楽を手がけ、女王蜂のライヴにも通い詰める岩崎のエスコートのもと、初夏の香り漂う江戸東京たてもの園にてしっとり浴衣デートと相成りました。古き良き時代の建築物を前に、一挙一動がドラマ仕立てになってしまう2人です。
16:10 万世橋交番
アヴちゃん「交番だ! 太整くん、ちょっと入ってみて」
岩崎「俺が捕まってる設定ね。これは面会感あるなあ。(駄目な情夫風に)『ごめんよ〜』」
アヴちゃん「『もう、あなた〜! 駄目な書生ね、駄目駄目!』」
岩崎「なんか楽しいね(笑)」
アヴちゃん「うん、逆転してみよか」
岩崎「『お前、またか……。やるやるとは思ってたが』」
アヴちゃん「(打ち拉がれながら)『ごめんなさい……。だってかわいいって言われたんだもん!』」
一同笑
アヴちゃん「もっと浴衣で出かけたいけど、ライヴで着るのは難しいわね」
岩崎「やってるうちに全部脱げてなくなるよ」
アヴちゃん「確かに。最後はヒールだけになりそう」
岩崎「着物は洋服未満っていうからね。人間のほうが服に合わせなきゃいけないから歩き方も変わるって」
アヴちゃん「概念で着るから」
岩崎「そうそう。服としては明らかに欠陥だらけじゃない、落ちちゃうしさ。人間のほうが寄っていかなきゃいけない。なんなんだろうね、着物の色気にうう〜んってなるあの感じ。女性は歩き方が本当に変わるんだよ。あの構造ではそんなに足を開けないっていうのもあるけど」
アヴちゃん「着物がエロいのは、俺だけがその足を開けるって思うからなのね」
岩崎「あはははは! それは名言だ」
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