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コペンハーゲンを拠点にするスタジオ「Solitude Studios」のポップアップがドミサイル トーキョーにて開催




ドミサイル トーキョーにて、コペンハーゲンを拠点にするスタジオ「Solitude Studios」のポップアップストアが4月20日(日)まで開催中。


Solitude Studiosは、衣服を主たるメディアとするコペンハーゲン拠点のスタジオ。これまでのコレクションでは、人間と自然との関係や、自然が自らと相互作用する存在であることなど、外的自然から着想を得てきた。しかし今回は、視点を内側へと向けている。





「Missing Memories」は、人間の記憶の性質――その歪み、真実、そして語られる物語――をテーマとしている。このコレクションは、鮮やかで構造的な記憶から始まり、徐々に曖昧で流動的なシルエットへと変化していく、ひとつの「記憶のフェード」を表現。私たち自身の記憶と、創作した登場人物たちの記憶が交差し、事実と認識の境界が曖昧になる。

記憶を辿る中で、「真実とは何か」という問いがより深く浮かび上がってきたと、Solitude Studiosは語る。特にSolitude Studiosはヘーゲルのある著作に強くインスピレーションを受けている。彼は、複数の「真実」が互いに否定することなく共存していく構造を論じている。過去の真実は否定されるのではなく、「以前の真実」として、新たな真実の土台となるもの。彼はこの考えを果樹に例え、蕾が花に置き換わり、最終的に果実へと移り変わる過程を語っている。果実は「最終的な真実」として認識されるかもしれないが、それはそれ以前の段階があったからこそ成立するのだ。





この考え方と衣服制作のプロセスとの間に、Solitude Studiosは強い共通点を見出した。スケッチからトワル、そして最終的な生地と装飾を用いた完成品まで、それぞれの段階がそれぞれの「真実」を持っている。完成品だけが現実なのではなく、それはあくまで多層的な過程の一瞬に過ぎない。Solitude Studiosは「完成品」という概念を問い直し、すべてのプロセスを可視化された、等しく価値のある表現として提示したいと考えている。





本コレクション「SS25」は、4月20日(日)までのドミサイル トーキョーにて展示中。会場では、限定のウェディングドレスを含む作品群を見ることができるほか、ヘアスタイリスト・Hayate Maedaによる演出、Koichiによるパフォーマンス、そしてKim Smithによる音楽が空間を彩る。また会場では、コペンハーゲンのスペシャリティも用意されており、五感で楽しむことができる。




Solitude Studios POP-UP at DOMICILE TOKYO

日時:2025年4月13日(日)~ 4月20日(日)12:00-20:00

会場:DOMICILE TOKYO

東京都渋谷区神宮前4-28-9

https://domicile.tokyo/

@domicile.tokyo

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